その理由として、反社会的組織によってパチンコ店の景品を買い取る行為が横行し、その事による利権争いなどによって、治安が悪化したので、それらを排除する為に、景品を買い取る業者は警察の認可が必要になったということを書きました。
その続きです。
まず、そもそもの疑問として、
警察は、何故、景品を買い取る行為を認めたのか?
なのですが、その理由は主に3つ。
・安保闘争などで社会情勢が不安定な上、警察官も少なく、この問題に関わっている時間がなかった
・警察庁(中央)と、地方警察との対立
・経済が不安定な中、パチンコは経済復興に役立った
です。

詳しく説明すると長くなってしまうので、簡単に経済復興に役立ったという話を中心にします。
とその前に、
知っておいてもらいたいのは、パチンコ店が営業するには、警察から許可をしてもらう必要がありますが、その許可を出すのは地方警察(市警)です。
つまり、その地域の管轄にある警察署(市警)です。
警察庁(中央)でも県警でもありません。
これは、今も昔も変わってません。
さて、三店方式は1961年の大阪で考案されましたが、
当時は、戦後の貧困状態からはまともになったものの、経済状態は不安定でしたし、戦災で孤児になってしまった子供達は大きくなって、反社会的組織の一員になるなど、治安もいい状態とはいえませんでした。
そんな中、パチンコ店は、娯楽や雇用の受け皿になりました。
昔のパチンコ店は、玉の補給も玉の洗浄も手作業だったので、(規模の割に)多くの人を雇用する事ができましたし、
三店方式にした方が、一般市民に人気がでるし、多くのお金をその商圏内で回す事が出来るので、経済が活性化しました。
また、反社会的組織の方がパチンコ店を運営する事によって、犯罪も減りました。
つまり、管轄の警察署(市警)から見た場合、三店方式を取り入れた方が都合が良かったのです。
続く・・・。
[ 補足 ]
一言で、反社会的組織と書いていますが、これは意図的です。
その為、文章(内容)によっては、違う団体(単語)を指しているので、適宜、読み替えてもらう必要があります。