今日から始める“月次ルーチン”と受け渡しSOP|安心アウトソーシング入門 Day3 | FPヒーラーひろのブログ

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設計が良くても、運用が回らなければ不安は消えません。月末の「どこまで終わってる?」というモヤモヤは、SOP(標準手順)と受け渡しの型がないサイン。今日は、外部パートナーと安心して走り出すための“月次ルーチン”を形にします。

扱うのは、0〜30日のオンボーディング、受け渡しSOP、ファイル命名規則、コミュニケーション頻度、そしてトラブル時の一次対応フロー。難しいツールは不要、手順とルールを小さく整えます。

実装は「締め日→資料提出→記帳→レビュー→確定」の5ステップ。各ステップで“誰が・何を・いつまでに・どの形式で”を決め、チェックリストに落とします。雛形はコピーしてすぐ使えます。

もし途中で詰まっても大丈夫。最後にエスカレーション経路と引き継ぎチェックを用意しました。まずは1サイクル完走を目標に、次回Day4で数値の見える化へ進みましょう。

目次
  1. 0–30日オンボーディング計画
  2. 受け渡しSOP:5ステップ
  3. 受け渡しパッケージ(Deliverables)
  4. フォルダ構成と命名規則
  5. コミュニケーション頻度とテンプレ文
  6. トラブル時の一次対応とエスカレーション
  7. ミニワーク:30日スプリントを宣言
  8. まとめと次の一歩

0–30日オンボーディング計画

期間主な作業成果物/確認
Day 0–7 ツール招待・権限付与、既存データ共有、締め日設定 アクセス権限台帳、共有フォルダ、月次カレンダー
Day 8–14 テスト記帳、請求の試行、命名規則の統一 テスト月の残高草案、請求サンプル、命名ルール表
Day 15–21 本番運用スタート、未収フォローの型化 未収一覧、受け渡しチェックリスト
Day 22–30 月次レビュー、改善点の合意、次月の目標設定 レビュー議事録、改善SOP v1.1

ヒント:最初の30日は「完璧」より「流れを止めない」。課題は週次レビューで小さく改善します。

受け渡しSOP:5ステップ

  1. 締め日確定:毎月 25日 を目安に。当日18時までに対象期間をロック。
  2. 資料提出:領収書・売上CSV・決済ログを /01_受領 に格納。抜けはコメントで依頼。
  3. 記帳・照合:代行が仕訳→あなたが承認。差異は 差異一覧.csv で共有。
  4. レビュー:未収・過不足・高額項目を確認。必要に応じて修正依頼。
  5. 確定:月次レポート発行。翌月の改善タスクを3つ以内で合意。
コピーして使えるSOP雛形(抜粋)
タイトル:月次受け渡しSOP v1.0
目的:会計関連の受け渡しを安全・迅速に行う
適用範囲:記帳・請求・未収管理・月次レポート
責任:A=講師本人、R=代行、C=税理士、I=関係者
締め日:毎月25日 18:00/レビュー:翌月5日まで
提出物:売上CSV, 領収書PDF, 決済ログ, 差異一覧.csv
承認:講師本人が最終承認(1名)

受け渡しパッケージ(Deliverables)

必須毎月の提出物

  • 請求書PDF一式(送付ログ付)
  • 入金レポート(未収一覧・連絡履歴)
  • 仕訳CSV・試算表(残高メモ付)
  • 決済ログ(返金・手数料の内訳)

任意安心を高める添付

  • 差異一覧(発生日・金額・原因・対応)
  • KPIサマリ(未収率・入金サイクル日数)
  • 改善メモ(次月の提案3点)

フォルダ構成と命名規則

パス用途備考
/00_SOP手順・権限台帳更新は版番号付与(v1.1等)
/01_受領/2025-10提出物の一次置き場編集しない・原本保存
/02_処理/2025-10記帳・照合の作業用作業後はロック
/03_確定/2025-10承認済み成果物閲覧のみ
/99_アーカイブ年次保管アクセス制限強

命名は YYYY-MM-DD_種別_摘要_金額 で統一(例:2025-10-12_領収書_書籍_1980.pdf)。複数ファイルは枝番 -a -b を付与。

コミュニケーション頻度とテンプレ文

頻度目的チャンネルテンプレ文(抜粋)
週次(10分)差異と未収の確認チャット 「今週の差異は3件(一覧参照)。未収は2件、連絡履歴を添付しました。」
月次(20分)レポート承認オンライン 「月次レポートv1.0の承認可否をご確認ください。修正は3点です。」
随時(SLA)緊急対応電話→チャット 「緊急のため電話→要点をスレッドに記録します。一次対応を開始。」

ポイント:意思決定は「スレッドの最上段」に要点を残す。後から追える形にします。

トラブル時の一次対応とエスカレーション

  1. 事実確認(30分以内):対象・金額・影響範囲を記録。
  2. 一次対応:請求停止/返金保留/誤仕訳のリバース等。
  3. 連絡:関係者へ状況・暫定策・次アクションを共有。
  4. 恒久対策:SOPの該当手順を改訂し、再発防止。
レベル対象連絡先SLA
L1単票のミス担当アシスタント24時間以内修正
L2複数仕訳の不整合記帳代行リーダー48時間以内是正
L3税務判断を要する税理士別途相談・記録必須

※本記事は一般的情報です。税務・法務の判断はお住まいの地域の有資格専門家にご相談ください。

ミニワーク:30日スプリントを宣言

  • ① 今月の締め日とレビュー日をカレンダーに固定(例:25日/翌月5日)。
  • ② 受け渡しパッケージの必須4点をテンプレ化。
  • ③ フォルダ構成を作成し、アクセス権限台帳を記入。
  • ④ 週次10分ミーティングを1か月分予約。

まとめと次の一歩

外部連携を安定させる鍵は、ツールより“段取り”。0–30日のオンボーディング、5ステップSOP、命名規則、連絡頻度、そして一次対応の型が整えば、月次は静かに回り始めます。まずは1サイクル完走し、次回Day4でKPIを設定して「見える安心」を育てましょう。つまずいた時は、無理せずご相談ください。