A:各地に分布するドゥルイドという知識層。 | 石読みと人間観察ラボ

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 個人懇談は程なく終わり、一子の評価はおおむね良い感触で。

責任感が暴走しすぎておともだちに注意したりすることもあるくらいで、

クラスでは楽しく仲良くやってるみたい。

一子のクラスでは決まったグループや友達だけで固まるということがなく、

好きなことをやりたい子たちで集まって遊んだり、一人が好きな子は一人で楽しんだり、

「私が言うのもあれなんですけど、”大人”みたいなんですよね」

と先生が言うような、あまりトラブルにならない不思議なクラスらしい。

最後に質問はありますか?と聞かれたので、

「うちの子、家での下ネタが酷いんですがクラスで言ってないですかね?」

と聞いたら、

「お母さん・・・クラス全体的にうんち大流行です!」

と言われたので、うちだけじゃなくてよかったと思いました♡

 

こんばんは、石読み師のサカモトです。

 

 言いだしっぺじゃないことを切に願わん。

 

 そしたら今日はドゥルイドです。

 

ドゥルイドはケルトに伝わる司祭のことです。

 

各国ごとにざっくりと説明してきましたが、もう少し細かく見ていきましょう。

 

ドルウィドの語源は、ドゥル(オークの意)、ウィドは知識であることから、”オークの木の賢者”の意、又は

ドル(多い)、ウィド(知る)で”多くを知る者”だという説もあります。

 

大陸のケルトでは、ガイウス・ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)がガリア戦記の中でドゥルイドについて詳しく述べています。

ドルイドの社会的影響力はかなり大きく、争い事の調停あるいは裁決をし、必要があれば当事者に賠償や罰金を課した。ドルイドの裁決を不服とした者は、社会的地位や信用を失った。このほか、ドルイドは兵役や納税を免除される特権的地位にあった。

祭司、医師、占星術や暦を定める役割を果たし、裁判長の役割と沢山の役割をひとりでになっていた時代もあったようですが、

次第に立法者、祭司と政治、詩人に分かれていきました。

どれも大切な役割ですが、特に詩人は重要な役割を担っており、

今まで起こった出来事、国の法律や宗教の教義、王家の家計や英雄の栄誉などの出来事は全て

詩人が記憶に留めながら暗誦していったため、全てを覚えるまでに長い時間を要したのです。

「ぼうだいな教義の詞句を暗誦すると言われ、二十年間も修行の学校に残る」

とカエサルは伝えています。

大陸のケルトは、カエサルによるローマ支配の後、被支配層として俗ラテン語を話すようになり、ローマ文化に従い、中世にはゲルマン系のフランク人に吸収されフランス人に変質していきます。

その過程で次第にドゥルイドもその権力を失っていったのではないかと思われます。

 

次に、アイルランドに伝わるドゥルイドはどうでしょうか。

 

井村君江氏は著書「ケルト妖精学」の中で、

「ドルイド僧は元来、アイルランドに渡ってきた古代民族たちが持っていた太陽崇拝の原始宗教の祭司であり、最高の知識人であることから、哲学者、法律家、天文学者(占星術)、教育者、医術者、詩人を兼ね、また予言や呪術にも長けていた。~中略~宗教儀式は樫の森で行われ、祭儀はもちろん、呪術、医術を行う場合にも樫の杖が用いられた」

と書いています。また、ドゥルィドは古くから伝わるトゥアハ・デ・ダナーンなどの神話の中にも登場し、

神をも凌ぐ魔力と呪術で応戦する存在となっています。

また、詩人のことをフィーリと言い、ここでもドゥルイドに次いで重要な役割を担っています。

とあるサイトによると、

”キリスト教の伝来に伴い、ドルイドたちは迫害され、560年頃の旧都タラの放棄後にアイルランドから完全にいなくなってしまいました”

と書かれていたのですが、伝来に来た方々の態度から見ると迫害はなさげだし、理由はほかにあるように私は感じています。

 

ウェールズにはですね・・・。私、以前書いた時は普通に居るもんと思って書いている節がありますが(スミマセン、調査不足です)、

ドゥルイドが居たかどうかについては議論が分かれるところであり、ジェフリー・オヴ・モンマスが書いた預言者マーリン以降の書物に書かれた預言者/魔術師マーリンが、ドゥルイドであるもしくは、ドゥルイドを投影させたものであるという説と、ドゥルイドは関係なく、魔術師のアーキタイプとして描かれたものであるという説があります。

アーサー王伝説では、高い教養と知識を持ち、王に影のようによりそい、予言ないし助言をして栄誉ある道を歩ませる・・・というような感じで伝わっていますね。

また、マーリンとは、ドゥルイドの最高位で、男性の地位という説もあり、その起源は不透明であります。

別の説では、マーリンはドゥルイド僧の最期の一人であるとする説もあり、そうするとウェールズでは、6世紀後期頃にいなくなっていることになります。

 

北欧神話にはドゥルイドは出てきませぬ。

一応祭司はいたそうなのですが、予言や儀式を行っていたのは、プリーティス/ハイプリーティスと呼ばれる巫女であり、

あまり目立たない存在だったそうです。ただ、北欧神話に伝わっている最高神オーディンの出で立ちや魔術や知識に対しての貪欲さはどこか気になる所はあります。

ゲルマン人と大陸のケルト、その神話の中の神々の気質や性質において、親和性が高いので、気になって調べてみると、

おそらくは紀元前750年~紀元前700年ごろに出会っており(しかも見た目が良く似ていたそうな)、小競り合いを繰り返しながらも、お互いの文化を交換吸収しあい、影響を与えあっていたのではないかという文章を目にしました(ただ、確定ではないそうで、まだまだ研究の余地のある分野なのだそうです)。

 

 ケルトの歴史や文化、風習をしらべていくうちに、どうしてもドゥルイドの存在が無視できないと思い、

ケルトを調べながらも、ドゥルイド、マーリン、オーディンの軌跡を追い続けてきました。

大陸のケルトを調べているうちから、私の中にどうしても小さな違和感があって、それがぬぐえずにいたのですが。

その違和感とは何かというと、

”そもそもドゥルイドってケルト人ではなくて、もしかしたら外部から入ってきた民族なのでは?”

ということです。次のブログでその違和感を元に仮説を立ててみようかなと思います。

 

それでは今日はこの辺で○

 

思いつく限りの魔法を妄想しながら・・・おやすみなさい。