エレキギター講師の菊田です。
音楽の3要素といえば、メロディー、ハーモニー、リズムですね。
そのうちメロディーとハーモニーを構成する基盤になるのがスケール(音階)です。
スケールというのは世界中に数え切れないほど存在するのですが、ギタリスト必須のスケールといえば「マイナー・ペンタトニック・スケール」です。
どの程度の必須かと言えば
「もしマイナーペンタを知らないのであれば、他のことは後回しにしてでも今すぐ覚えましょう!」
というレベルで重要なんです。
そんなわけで、少しマイナーペンタについて書いていきたいと思います。
ペンタトニックの"ペンタ"というのはギリシア人で数字の5という意味で、5音で構成されたスケールです。
ですから陰音階とか沖縄音階とかもペンタトニックスケールの一種ともいえますね。
ポピュラーミュージックでよく使われるペンタには、メジャーペンタとマイナーペンタがあります。
皆さんご存知のメジャースケール(ド・レ・ミ~)は7音で構成されてます。
この中から4番目と7番目の音、Cメジャースケールでいえば”ファ(F)”と”シ(B)”を抜くと、ド・レ・ミ・ソ・ラという音階になります。
これがCメジャーペンタトニックスケールです!
(俗にいうヨナ抜き)
このメジャーペンタを”ラ(A)”から並べるとラ・ド・レ・ミ・ソ。
これがAマイナーペンタトニックスケールです!
CメジャーとAマイナーは、構成音が同じで始まる音が違う平行調です。
メジャーペンタとマイナーペンタにも同じことが当てはまるので、Cメジャーペンタ=Aマイナーペンタということになります。
(ちなみによく使うEマイナーペンタはGメジャーペンタです)
もちろん装飾のさせかたとかフレージングとか違うので、使い分けとかはしなきゃいけないのですが、マイナーペンタを覚えたらメジャーペンタも覚えたのと同じことになります。
とりあえずもっともポピュラーなポジション、6弦ルートマイナーペンタのボックスポジションを丸暗記しちゃいましょう!
ダイアグラムのように覚えやすいマイナーペンタは使い勝手よく、多くのギタリストはメジャーkeyであってもマイナーkeyに変換してマイナーペンタポジションを使うことが多いのです!
使いこなすにはほかのポジションもマスターしていかないといけませんが、これを知っておくだけでも、かなり色々なことが見えてきますから、頑張って覚えてみてください。
エレキギター講師:菊田肇