エレキギター講師の菊田です。
今回はブルース(Bluse)について書いていきたいと思います。
皆さんはブルースという音楽をご存知でしょうか?
エレキギター科の生徒さんだと、基本的なブルースのスタイルをレクチャーしたりしましたので知ってる方もいらっしゃるかもしれませんね。
歌謡曲にも○○ブルースなんていうのがありますから、そんなスタイルの音楽を想像するかもしれませんが、あれとは少し違います。
細かな歴史は省きますが、100年程前にアメリカ南部で生まれたブルースは、その後のジャズやロックといったポピュラー音楽のルーツともいえます。
シンプルなコード進行上に"ブルーノート"と呼ばれる音を加えて演奏していくのがブルースの演奏スタイルです。
ブルーノートはm3rd、♭5th、m7thの3音なのですが、実はそれぞれの音程よりも少し高い音程で歌ったり演奏されます。
(もしかすると3rd、5th、△7thよりも少し低いものと考えるのかもしれませんが)
その音程は半音ずつ固定されているでピアノでは出すことの出来ませんが、ギターならクォーター・チョーキング(ベンド)を使えばいとも簡単に出すことが出来ます!
このことでも分かるように、元々ギターの弾き語りから始まったといわれるブルースは、当たり前ながらギターと非常に相性がいいのです!
メジャーな響きのコード上で(ドミナント7thですが)マイナーのスケールを弾く技法もブルースの手法ですし、ペンタトニック1発で押し通すのもブルースの表現方法です。
他にも色々とあるのですが、皆さんもよく聴くロックの名曲なども多分にブルース的な表現を取り入れたりしますし、おそおらく、皆さんが好きなギタリストやアーティストのルーツ音楽を辿っていくと、かなりの確率でブルースに行き着くはずです。
ですので、私はブルースを学ぶことがロックギターの基本を学ぶことだと思っています!
学ぶ、と書きましたが勉強する必要はありません。
ブルースは伝承されてきた音楽ですから、たくさん聴けば自然と身に付いて行くものだと思ってます。
(もちろん、演奏にはフィジカルな練習は必要ですけど)
つづく