彼を初めて見た時、確かにビビッときたのだけど、同時にあ、住む世界の違う人だ、とも思った。
超体育会系で毎日仕事で泥まみれ汗まみれだった私と、スーツを着こなし、超頭がよくてきれいな言葉を話す文化系そのものの彼。
これは雲の上の人だな、と思っていた。
でも運命とは不思議なもの。
偶然彼と同い年で、家が近くて、
たまたま私の声が少しハスキーで、うっかり屋だったという特徴も発揮されて、
そんな色んなことが重なって、彼と結婚までしてしまった。
結婚してみたら、雲の上の人のように見えた彼も、実は私とあまり変わらない、同じ人間なのだと分かった。
でも、
慣れたとは思っても
結婚して15年目にはなっても、今だに
ふと、彼を見ておぉー
と思う時がある。
彼に会わせてくれたこと、
死んじゃったおばあちゃんか、両家のご先祖様か、いつも誰にお礼を言えばいいのか分からないけど、とにかく誰かにいつも感謝している。