休みの朝、
私が黄緑のロングスカートをはいていると、
彼がリビングにやってきて、
「今日は『レタス姫』がいる」と言った。
私は子どもとかかわる仕事をしているのだけど、この前大人達で『野菜のパーティ大さわぎ』という簡単な劇を子ども達に披露した。
野菜の国のトマト姫とキャベツ王子が野菜を集めてパーティを開くというお話で、
私はレタス役になった。
黄緑のロングスカートを買って、レタスの踊りを考えて、前日には彼にも練習を披露し、
顔が真顔で怖いよとか、
いいんじゃない?とか言われたりして、
我が家でもちょっとした盛り上がりを見せた。
劇は無事に成功したのだけど、黄緑のロングスカートは履く機会もなく、部屋着となった。
それ以来、私が黄緑のロングスカートをはいていると、彼はいつも
今日はレタス姫がいる、と言う。
レタスは姫じゃないのだけど、
姫はトマト姫だけなのだけど、
私はただのレタス役なのだけど、
まあいいか。