彼の大学の恩師が
市民大学を開講したのだけど、彼もその中の数コマ講義を頼まれていたので、私も一緒に学びたいと参加した。
90歳を越えた先生の講義は、受付5分で前の席からダーッと埋まっていく。コロナ以来の大規模な対面講義に、会場もワクワク感と活気に溢れていた。
アラフィフの私はまだまだ若い方で、受講生の先輩方のパワーや学ぶ意欲には恐れ入る。
そして彼がいつも先生への尊敬の言葉が溢れるのも心から分かる。
帰りに先生を車で送ることになった。
車の中で、
先生が、来年の夏だけど…と言った。
コロナ次第にはなるけれど、毎年恒例だったドイツの研修旅行を再開したいと言う。
先生が彼に、
「そしたらまた手伝ってくれるかい?」と聞いた。
彼が、「もちろん全力でやります」と答えると、先生が「ありがとう」と言った。
この静かできれいな日本語の会話を聞きながら、この素敵な関係にとても幸せな気持ちに
なった。