彼と私は全くケンカをしない。
ただ、微妙な空気になることはたまにある。

それはだいたい私が相当な何かをしでかして、彼が呆れてしまうパターンがほとんどだ。

でも本当に稀に、確かに私の行動は失敗の域には入るかもしれないけど、そんな空気になることか!?という場合もある。

そういう時は、とても悲しい気持ちになって、それを見た彼がごめんねと謝るのだけど、微妙な空気が続いてしまう…という負のループがやってくる。

ある週末の外食の日、遅れてくる彼を私が店の中で待たずに店の外で待っていたことで、その微妙な空気がやってきた。

そりゃ、大衆酒場でアラフィフにもなって
1人で先にお店に入れない私もよくないけれど、こっちは遅れてきた彼をただ外で待っていただけなのに。

それこそ、そこまでの空気になることか!?
これは久しぶりの重い空気だぞ…となった。
彼のごめんねも、大好きなカキとスパークリングも、その負のループをとけない。

すると彼が
じゃあ、僕の気持ちを言うねと言って、

○○ちゃんが仕事帰りでお腹空かせてるのに、外で立って待っているのがかわいそうで嫌だったんだよね、と言った。だから、先に入って何か食べててほしかったんだよと言った。

彼は確かに夕食など、
自分はいつも待っててくれるのに、私が待っていると
困ったな、先に食べててほしいのに、などと本当に困ったようによく言う。

それか、とは思った。

そして、今回は9対1で僕が悪いねと言った。何で私が1なの!?と
2人で笑っちゃって仲直りをした。