年末は彼の実家で過ごした。彼の実家は建物も古くて冬はとにかく寒い。


私たちが寝る部屋に石油ファンヒーターがあって、それをつけると寒さもしのげるけれど、消して寝れば、明け方には寒すぎて目が覚めてしまう。


彼は危機管理の薄い私がファンヒーターをつけっぱなしにして寝てしまうことをかなり恐れていて、

つけっぱなしで寝たら、二人でおだぶつだからね、と繰り返し注意した。

 

 



明け方、足元が暖かくてあれっと目を覚ますと、彼がファンヒーターをつけて熱風を私のふとんに、送り込んでくれていた。


まだ5時半だった。たまたま起きたからと言っていたけど、

私の布団が暖まるとファンヒーターを消して

また自分の布団で寝ていた。


このさりげなさ!なんて優しいんでしょう!と心もぽっかぽかになった年末。