結婚して1年が経ちました。
結婚して、明らかになくなったものをひとつ発見した。
子どもの頃にはなかったのに、大人になってからふとした時に感じるようになっていた気持ち。
それは、肌寒くなってきた夜の帰り道や、
クリスマス前の浮かれた街をひとりであるくとき、
もう今年も終わりか...と気づいたとき。
胸がギュッてしめつけられて、心の奥から底冷えするような、ヒリヒリした気持ち。
キラキラした現実は水面の上で起こっていることで、わたしだけ暗い湖の底に沈んで、それをゆらゆらゆれるみなもごしにみているような。
彼氏がいたとしても、そんな気持ちはいつも抱えていた。
気がついたら、それを味わうことがなくなっていた。
いつもあったかい温泉につかっているような、いつもあたたかい電気のついたおうちでビーフシチューがまっているような、いまはそんな気持ち。
家族がいるって、そういうことなのかもなあ。
