ep.1

 

 

 

「お待たせしました〜」

 

マスクを外しながらむかう。

 

 

勝手なイメージを膨らませられないよう、わたしは初対面の人とあったら最速でマスクを外す。

 

 

「初めまして。〇〇です。よろしくお願いします。」

 

 

彼もマスクを慌てて外して挨拶。

 

写真と全く変わらない、むしろ写真よりキラキラしていて、明るい笑顔。

安心してリラックスするわたし。

 

メッセージでかなり深くまで話したので、最初からかなり素のテンションで話始める。

 

「このお店の前はよく通ってたけど、はじめてきました!素敵ですねー。美味しそうなのいっぱいある♫」

 

「気に入ってもらえて良かったです。お洒落なところと言われたのでプレッシャーでした。笑」

 

「あはは!笑 そうですよね!探してくださってありがとうございます!」

 

 

かなり緊張している様子の彼。

わたしの一挙手一投足や表情を凝視している。

 

 

「僕は好き嫌いないので、なんでも好きなもの頼んでくださいね。」

 

初対面は基本緊張しないわたし。

自由に食べたいものを選び、ご飯を楽しむモード。

 

食事がやってくると、彼が丁寧に取り分けてくれる。めちゃくちゃたくさんよそってくれるので、

 

「え!わたしばっかりこんなにいいんですか!なくなっちゃいますよー。」

 

「お肉好きなんですよね!いっぱい食べてくださいね。」

 


対面でも相変わらずたくさん質問してくれて熱く語っていたけど、思った以上に彼が緊張しているようでなんだかとってもぎこちない。

 

あれ?もしかして思ってたのと違ったのかな。

ま、どっちでもいいや。

美味しくご飯を食べて、楽しく話して、帰ろーっと。

 

 

「ご馳走様でした!なんかすごい喋っちゃいました。笑 〇〇さん写真と全然変わらないですよね、リラックスして話せました。」

 

「え!!!本当ですか。嬉しいです!是非ラインを教えてもらいたいんですけど...またご飯かお出かけでもご一緒したいです。」

 

あ、気に入ってくれてたんだ。

 

「いいですよ〜交換しましょう。」

 

「やったあ!!ありがとうございます。」

 

続く。