空座決戦③ ナンバー3戦――『BLEACH』イッキ見10 | なぁ助の勝手にレビュー☆

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さてさて、とうとうエスパーダ3傑との対戦ですよ。

さすが、上位3人はビジュアルもいいね。

 

  スターク vs 京楽

中でもスタークは目の色がいい。エキゾチックというか、憂いをたたえた感じがめっちゃくる。しかも相手は京楽さんだよ。どっちもだるそうに、ゆる~く剣を合わせてる感じとか、のらりくらりとした感じ、いいわあ、めっちゃいい。もう大好き。ここも、似た者同士の対戦になってるね。脱力系には脱力系グッド!


どっちも負けてほしくない。

っていうか、うだうだ言いながら戦ってるのをずっと見てたい。

 

しかも声優さんが!

えっ、ちょっと待って。これアニメでしたよね?って感じ。目をつぶってるとジョージ・クルーニーとニコラス・ケイジが戦ってる笑い泣き

 

オトナの戦いバンザイ!

 

そんな京楽さんとスターク。えー、どうしよう。選べないよ。どっちも大好き飛び出すハート爆  笑

 

スタークの悲哀

ただ、スタークのほうが放っておけない感じがする。あの憂いをたたえたさみしげな感じに弱いんだわ、あたし。いつもはチョー無気力なくせに、リリネットに対しては子供のケンカみたいな反応するのが、もう可愛すぎてキュンとする。本当は仲間がほしかったんだろうねぇ。バラガンとかハリベルがやられちゃったときも地味に反応してたしね。なんとかしてあげたくなっちゃうよ。

 

スタークが不幸だったのはさ、霊圧が強すぎたことじゃなくて、才能と性格がミスマッチだったという点だよね。だって、自分に近づくだけでみんな死んじゃうくらい、圧倒的な霊圧を持って生まれてるんだよ? 帝王気質で生まれていたら、もう最強だよ。怖いもんなし。神になれるレベル。

 

でもスタークは、そうじゃなかった。自分の才能がただただ疎ましいだけだった。ただただ「弱くなりたい」「弱くなりたい」って思ってた。それってずっと自己否定し続けて生きてきたってことじゃない? こんな不幸なことある? だれもが羨むような才能を持って生まれてきたのに。 

 

でもさ、これ、スタークだけの話じゃないんだよね。けっこう周りにいたりする。私の周りにもいたよ。バスケットボールのセンスが激烈にすごい人。どこに行っても最初に指導者に気に入られるのよ。一目置かれるの。でもね。闘争心がない。人を押しのけてでも前に進むっていう感じがないわけ。「どうぞどうぞ」って譲っちゃうのよ。いや、そこ、自分で持ってけや! って思うんだけどやらないんだよねぇ。だから結局パッとしないの。

 

ああ、そうか。一流の選手っていうのはさ、才能と、努力と、それから適性なんだな、って。全部揃ってないと、頭角をあらわすのは難しいんだな、って、つくづく思ったりしたよ。

 

スタークは完全に適性が欠如しちゃってたんだね。だから自分の才能を持て余して、結局何者にもなれなかった。もし自分の才能を受け入れることができてたら、もっと爆烈に強くなってたと思うし、京楽さんでも勝てなかったと思うよ。残念なことだよね。

 

京楽さんの始解

一方、京楽さんは、ある意味迷いがないっていうか。もう、勝つためならどんな汚いことでもしまっせ、的な。それはそれでプロ意識が高くて潔いなぁ。と。

 

京極さんの始解。おしゃれだよねぇ。子供の遊びを実現するとか!!! 微妙に策略的なのがめっちゃ京楽さんっぽい。中でも色鬼のルール設定が秀逸すぎる。作者天才。色を指定してからその指定した色の部分を斬ると斬れる。それ以外の色のところは斬れない。しかも、自分にとってリスクが高い色を指定すればするほど、相手へのダメージが大きくなる。つまり、自分が身につけているもので、面積の大きい色を指定すると相手から斬られる確率が高いから、その分相手を深く傷つけることができるわけ。ハイリスク&ハイリターン方式。

 

で、京楽さんの最後の攻撃がもう悶絶レベルにかっこよかったのよ。ずっと隊長の白い羽織を着ていたんだけど、ばっと羽織を脱いで黒の死神衣装になった瞬間に「黒」と言って、スタークの真っ黒なホロウの穴を突き刺すっていうね。京楽さん全身黒だから、相手へのダメージ100%。一撃必殺。頭脳派だよねぇ。

 

ただ、あれ? あの黒いところは穴なんじゃないかな? 刺しても平気ってリリネットが言ってた気がするな、ってちょっとよぎったけど、まあ、京楽さんのかっこよさに免じて、不問に付すことにしとく爆  笑

 

とにかく、自分の斬魄刀なんだから使いこなしてて当然なのかもしれないけど、あんなギリギリのところで捨て身の技。しかも身のこなしがエレガント。シビレたわ、マジでラブ飛び出すハート

 

 

ところで、スタークってさ、No1のエスパーダなのに、単行本の表紙になってないんですが?びっくり いや、タイミングの問題なんだとは思うんだけど、ドルドーニとか、チルッチとかがあるのに、何故にスタークがおらんのよ。ガンマンなんてほかにいないんだし、やっぱり欲しかったよねぇ、一枚絵。え、私の見落としじゃないよね? なんか、いろんな意味で不運すぎるよ、スタークえーん

 

 

  バラガン vs ソイフォン&大前田

2番のバラガンはスタークと真逆。名実共に「王」って感じ。あれだよね。愛染が来るまではウェコムンドの王様だったんでしょ? 圧倒的に強すぎてヒマだ、ヒマだって嘆いてたっていう。こういう人がスタークみたいな霊圧もってたら、絶対やばかったよね。

 

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そして、レスレクシオンがほんとに怖い。まず見た目ドクロが怖い。死神よりもずっと死神じゃん爆  笑

 

しかも、「老い」って、ダイレクトな「死」より怖いね。触られただけで朽ちて消えるなんて、戦うときの緊張感がハンパない。だって、普通の武器なら、かすったくらいどうってことないけど、バラガンの攻撃は、接触=死。100%逃れられない。だからめっちゃハラハラしたよ。実感的にはエスパーダの中で最強だと思うね。だって、スタークはオーラなかったし、リリネットが銃になっても、狼になっても、まあ普通に強いなって感じでしょ。それに対して、バラガンはビジュアルも怖いし、技も怖い。「老い」なんてさ、すべての人間が常に直面している現象なのに、時間短縮で襲ってくるとこんなに怖いんだねぇ。

 

ソイフォンも片腕失って、かなり苦戦したけどなんとか卍解の強烈な1発で閉じ込めに成功。一旦は勝利って感じになった。ただ、バラガンが完全に消滅したわけじゃないから「おいおい、大丈夫かよ」って心配だったんだよね。

 

3番のハリベルも日番谷に氷漬けにされてたけど、こっちも姿そのままでさ。氷溶けたら出てきちゃうじゃん、って感じだった。

 

  ワンダーワイス

で、そのタイミングでワンダーワイス登場だよ。なんか不気味な化け物フーラーを従えてたね。フーラーは口からギリアンを吐くんだよ? ビジュアルも能力もかなりキモい。

 

でね、あたしワンダーワイスが初めからちょっと苦手だったのよ。なんか、存在そのものが怖い。ある意味、愛染の下劣さの体現でしょ。山本総隊長の技を封じるという1点に力を集中したために、知能も言語能力も失ってるとか。そんな命を作り出すこと自体、もう人権はどこよ、ってことでしょ?(正確には人じゃないけど。)ろくでなしにも程がある。だから、ワンダーワイスに罪はないんだけど、でも生み出しちゃいけない存在って感じがうすら怖いの。あの「あー、あー」って声が、マジでぞっとする。で、今回は出てきた途端、何を思ったか浮竹を素手で串刺しだよ。獣かよ。それを見て激昂する京楽さんの姿がレアだったけどね。京楽さんてば、浮竹さん愛してるレベルだね。ルキア救出篇でも、たった一人、浮竹に協力してたしね。で、我を忘れてスキができた京楽さんもやられちゃって、ここで2人は脱落。(ちなみに、京楽さんがスタークをやっつけるのはこのあとです。)

 

おまけにワンダーワイスが、恐ろしく高音の超音波のような声を発して、バラガンとハリベルを救い出しちゃうんだよ。もう、なんてことなの。対山本総隊長専用って言ってたくせに、ほかにもいろいろできるんじゃん!!! 都合よく使ってんじゃないよーって、心のなかで叫んだわ爆  笑

 

  やっと登場! ヴァイザード軍団

そこで、ハイ、やっときた!

ヴァイザード軍団の登場!

かっ、かっこええ!

どっかで、ヴァイザードが出てくるであろうことは予想してたのに、「おおおっ!」って思ったよ。平子はやっぱり長髪であってほしいとは思ったけどね。

 

死神側の隊長格がみんな戦闘不能状態で絶体絶命のところで、じゃーんと登場!! いや、これ出番見計らって見物してたよね、っていうレベルのタイミングの良さ。結界があって入れなくって遅れた、みたいな言い訳させてたけどね。いいんですよ、作者さん。もうね、これは舞台づくりだから。いいタイミング見計らって、かっこよく登場してくれれば、あたしは許しますニヤリ

 

ハッチさんの活躍

で、大活躍だったのは、なんてったって、ハッチさん! やっぱり鬼道はすごいね。あの「老い」の恐怖の攻撃を封じて、完全なまでに消滅させちゃった。しかも、最後は頭脳戦。

 

最初に「触れたらすべて死に至るのなら触れなければいい」といって、鬼道で封じ込めたとき、「さすが、やった」と思ったのに、あっさりバラガンにやぶられちゃうのよ。この、最初うまく言ったと思いきやダメで、さらにもう一手、っていう2段階討伐のパターンも、ある種もうお約束なんだけどね。それでもハラハラしちゃうんだな、あたし。だって、鬼道で封じ込められないんだったらどうするんだよ……ってね。で、ここでもう一度、鬼道にプラスしてソイフォンの卍解が爆裂。さすがに、これで終わっただろうと思いきや、やっぱり生きてて。もう手がないじゃん、ってところで、ハッチの頭脳プレイ。バラガンに触れてしまった自分の手を切り落とし、鬼道でバラガンの体内に送り込むの。さすがのバラガンも内側はノーガードで、なんと、自分の術にかかって内側から朽ちて死んだんだよ。ハッチさん、戦いで腕を1本失ったけど、最終的にはそれを使ったアイディアの勝利。あ、これ2段階じゃなくて3段階だね。とにかく、この最後は「おっ、さすが!」っていう、ひねりの効いた気持ちのいい終わり方だった。

 

下衆を極める愛染

で、強い1番と2番が死んで、ハリベルだけが残ったわけだ。えーと、微妙に3番が残っちゃったよ。これから3番戦だとすると、なんかテンション落ちそうだなぁ、って心配してしまったわけです、あたしは。だって、この前にひと通り日番谷と戦っちゃったじゃん。またおんなじ戦い繰り返すの?って思うじゃないですか。

 

そしたら、まさかの愛染が!!!

一瞬にしてハリベル殺したよね。もういらない、って。極悪非道すぎて、ゲスすぎて、いっそ気持ちいい。なんでだろう。全然愛染が嫌いになれないのは、あのビジュアルのせいだけではないね。悪も、あそこまで振り切ると見てて気持ちいい。そういう人物造形しちゃう作者もすごいっす。

 

 

そんなわけでですね、すべてのアランカルが片付いてしまいました。とうとう、最終決戦ですよ。

ギン、東仙、そして愛染。

死神対決。

楽しみだけど、どうすんの、一護。まさか、主人公不在のまま決戦終わるとかはないよね?