空座決戦① 4本の柱 ――『BLEACH』イッキ見07 | なぁ助の勝手にレビュー☆

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空座決戦始まったよ!

 

死神軍の登場がかっこよすぎる。

山本総隊長を中心に、

「死神、アッセンブル!」目目 って感じ❤

 

  ニセ空座町にて

死神側としては、空座町の住民を守るために空座町のレプリカを作ってそこで戦うという作戦だったんだけど、最初から偽物だって愛染にバレててね。しかも、4本の柱を使ってニセ空座町を出現させてるから、それを壊せばソウルソサイエティに送ってあるホンモノが戻ってきちゃうっていうカラクリもバレてた。最初から、残念なスタートですわ。

 

じゃあ、愛染はそれわかってて、なんでホンモノを狙いに行かないのよ、って話よね。その疑問を払拭するために、偽物のほうに来た理由を愛染がなんか語ってたけど、あんまり覚えてない。それほど説得力はなかった気がするけど、まあ、あたしはそういうところはあんまり気にしないんで、全然平気爆  笑

相手の手の内わかったうえで、完膚なきまでに叩きのめしたかったんでしょ? っていう理解グッド!

 

だって、そんなこと言ってたらさぁ、あっちもこっちも辻褄合わないところってあるもんじゃないですか? これだけの大所帯で、ストリーまでかっちりきっちりは、さすがに無理でしょう?

 

たとえば、空座決戦の初めの初めね。まず最初に山本総隊長がおっそろしい勢いで出ていったのよ。「え、いきなり総隊長?」ってビビるじゃないですか。そしたら、愛染とギンと東仙を火の中に閉じ込めたあと、さっさと引っ込んじゃうの爆  笑 これだってリアルに考えると結構不自然だよ? まあ、本来指揮官は前線に出ちゃダメということで戻ったのかな、とは思うけど。でも、総隊長も一緒に戦えば、相手が上位エスパーダだって楽勝なんじゃないですかね?

 

BLEACH モノクロ版 45 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 

逆に、愛染はなんで最初にワンダーワイスを連れて行かなかったんですか?って話にもなるじゃん。山本総隊長が出ばってくる可能性大アリなんだからさ。そこで連れて来ないって、何のためのワンダーワイスだよ、って感じでしょう?

 

もう、挙げたらキリがないけど、そういう諸々はね、なんというかお約束? 「戦う」ことに意義がある的な。(自分が興味ないところは、けっこうご都合主義のあたしです笑い泣き

 

ああ、これ、プロレス論争に似てる。あたし、実はちっさいころプロレス大好きで。ウソです。高校生になっても追っかけしてました。アントニオ猪木とか、藤波辰爾と2ショット取ってもらったのが自慢なんだけど、ああ、そうでした、アントニオ猪木さん亡くなられましたね。1つの時代が終わった感。最後まで病気と闘ってた姿、かっこよかった。ご冥福をお祈りします。

 

で、話を戻すと、あたしは、馬場や猪木が活躍していたころの、ショーとしてのプロレスが好きだったのよ。ショーって言っても、命がけのショーね。あれ、もちろんオトナの事情での試合内容に若干の配慮もあったりするかもだけど、よくさ、「なんでよけないんだよ。イカサマかよ」みたいな意見があるじゃないですか。あれって、あたしの理解ではね。相手の技をどれだけ受けられるか、っていうところで勝負してるのよ。相手の力を最大限引き出す。そうしたら、試合を見ている側もめっちゃ楽しめる。その上で倒す。ただし、それやると、自分へのダメージが大きいから本気で鍛えるわけ。だって、下手したら死んじゃうから。それができないと、どんなに強くてもダメなのね。ロード・ウォリアーズとか(古すぎて知ってる人いるのか?)、めっちゃ強くて相手を秒殺してたけど、イマイチ人気がなかったのは、悪役だったからという理由だけじゃないと思うのよ。だって、面白くないんだもん、試合。

 

ただ、やっぱりそういうのは本当の闘いじゃないっていう動きもあったりしてね。前田日明とか高田延彦とか。そこから格闘技という方向に流れていった感じなんだけど、あたしは格闘技はそれほど好みじゃなくって、見なくなっちゃった。

 

で、こんな年齢バレする古い話を持ち出して何が言いたかったかって言うと、『BLEACH』もある意味、見せる真剣勝負なんだと思うんですよ。みんな、戦いの途中で割と相手に「卍解しろよ」とか「レスレクシオンとかいうの、見せてよ?」的なこと言ってるじゃないですか。本当に潰すためだけなら、相手が奥の手出す前にこっちが先に変身してぶちのめしたほうが有利でしょ? でも、それやったらもう物語として終わってる。ってか、それをしないところに戦闘モノの魅力があったりするのよ。戦いに持ち込む流れに若干の不自然があったとしても、そこで戦う人物が生き生きとリアルで説得力あるんだからさ、そこはまあ、戦いを楽しんでいる御本人たちのメンタリティを尊重する、みたいな感じで見守りたいかな、とあたしは思うわけですよ。(作者さんにも、苦手なところで帳尻あわせるためにヒーヒーいうんだったら、むしろ得意なところでのびのび描いてほしい、みたいな。)

 

さてさて、前置きが長くなっちゃったけど、まあ、一応死神側としては、余計な手出しをされないように(言い換えると、直接対決を最後にもってくるために)、反逆者3名を炎の内に封じたうえで、アランカルとの対戦、はじまりはじまり~!

 

 

  柱の戦い

いや待て。「柱の戦い」っていうと、なんか別のお話を思い出しちゃうな。鬼がでてきそうだ爆  笑

 

ま、とにかく、ホンモノの空座町を守るために、4本の柱を守りきらなくちゃいけないわけで、それぞれの柱を守るために配置されたのが、一角、弓親、吉良、檜佐木の4名。

前哨戦的な位置づけかな。敵は全部第2エスパーダのバラガンのフラシオン。

 

 

シャルロッテ vs 弓親

いちばんインパクトがあったのは、やっぱりシャルロッテ vs 弓親 だね。

BLEACH モノクロ版 37 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

ナルシストにはナルシストを、というブレないマッチング。シャルロッテがやばすぎる。まず必殺技の名前のセンス。「ひっさーつ、ビィユゥーーティフル、シャルロッテ・クールホーンズ……………………」長すぎて覚えられんかった。しかも技を出すときのアニメーションが、技名の長さを強調するお間抜けな感じでね。そのうえ、どの技の名前も長くて、どの技も省略しないで技名をフルで読み上げるからおかしみが深まる。で、途中で噛むと威力が半減するらしい。天才的に愉快。

だけど、マジ「必殺」。ほんっっとうに強い。そこはごつい見た目どおり。

 

必殺技に輪をかけてレスレクシオンがヤバい。変身後の格好もホント目を覆うばかりの惨状なんだけど、変身するときのあれはなに? プリキュア? セーラームーン? ごっつい体躯とのギャップがハンパない。見ているこっちが恥ずかしくなるほどのカンペキな作り込み。ほんと最高!!

 

でも、弓親に負けちゃったんだよね。シャルロッテはさ、強いんだからあのまま力で押したら勝てたのに不運だったよね。彼の最大の技が、弓親の斬魄刀の解放を可能にしちゃったんだから。外界から完全に遮断された空間を作るロサ・ブランカは、シャルロットらしからぬ、めっちゃ美しい技だったのに。外から察知されないとわかって、弓親は「瑠璃色孔雀」の解放ができちゃった。相手の霊圧を吸い取って百合の花を咲かせる鬼道系の斬魄刀。薔薇vs百合の戦いは百合が勝利ってことかな。うん、たしかに、薔薇はゴージャスだけど王道まっすぐな感じ。百合は形も独特だし、何よりあの強烈な香りが妖艶な感じで、相手を絡め取るような鬼道系の技にピッタリのイメージ。良い戦いでした。

 

ただ、ですね。1つ問題提起をしたいんですよ。瑠璃色孔雀ね、相手の霊圧吸い取るとか、無敵じゃないですか? それを、鬼道系の斬魄刀だからって、11番隊のみんなに知られたくないからって使わないのはどうかと思いますよ? 今回は、相手との技の相性のおかげで勝てたからいいものの、そうじゃなかったらどうするんですか? 結果オーライとは言わせない。仲間に嫌われたくないから本気出さない、って、個人戦なら自己責任だけど、今は団体戦なんだよ? みんなが命をかけて本気で戦っているときにそれは納得できん!

 

 

一角からの狛村隊長

一角も同類。あいつ、卍解できることがバレたら隊長にさせられちゃうかもしれないって思って卍解できること隠してるから!

 

BLEACH モノクロ版 23 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 しかも隊長になりたくない理由が、剣八の下で戦えなくなるからって! 個人的な理由すぎる。恋する少女か、お前は!!! いや、いいのよ。それくらい惚れ込んでるっていうのはわかった。てか、それに値する男だよ。剣八は。でもね、それで相手に負けてんじゃん! そのせいで柱が壊れてホンモノの空座町がこっちに来始めちゃったじゃんんっ!!! そんでもって、狛村隊長が戦う羽目になってさぁ。どんだけ周りに迷惑かけてると思ってんの! 鉄左衛門さんにそれを指摘されたら、なんか逆ギレしてるし。いや、一角、お前が間違ってる。鉄左衛門さん、めっちゃいいこと言ってるから! 「命令は守れ。」「お前の意地のために隊に迷惑をかけるな。」もう、ど正論でしょう? で、鉄左衛門さんやさしいから、最後は一角の思いを汲んで「意地を通すなら強くなれ。負けたら意味がない」って言ってたけど、それが許されるのは剣八並に強くならないと。どうなんですか、一角さん! できるんですか? 「剣八の下で」とか言ってるような甘ったれには無理だと思いますよ、あたしっ!

 

弓親といい、一角といい、「自分はどうなってもいい」とかいいつつ、結局「自己保身」だからね。自己中の子どもだよ? これ、現実社会でもあるあるなんだよね。いるでしょ。自分のこだわりで周りを振り回して迷惑かけるやつ! 武士道がなんか間違った形で伝播したなれの果ての精神論、ホント何とかして欲しい。美学はわかるけど、ギリギリのところで「隊のため」の選択をしてほしかった。その方がずっとかっこいいのに。

 

 

そういう意味では狛村隊長はかっこよいですな。

BLEACH モノクロ版 62 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

上司にしたい隊長、ダントツNo1だよね。声がいい、人格もいい、卍解もいい。異形っていうだけでね、それ以外はどれも王道正統派。いや、卍解の黒縄天譴明王なんて武士ですよ? まっすぐに正統に戦いに挑んでますよ? ま、脳筋っちゃ脳筋ですけど、正統派ゆえの潔い感じ。しかも、背後の巨大な黒縄天譴明王が、本体の狛村隊長の動きと連動してるのがめっちゃ絵になる。今回は巨大化したチーノン・ポウをあっさり撃退。一角の尻をぬぐった形になりました。

 

あれ? 結局、デカさにはデカさを、という戦いになってるような……爆  笑

 

 

吉良と檜佐木

あとは、吉良と檜佐木ね。お相手の名前覚えてないわ。ちょっと調べてくる。

  ↓

アビラマ・レッダー vs 吉良

フィンドール・キャリアス vs 檜佐木

ですって。

 

吉良は、相手が真っ向勝負なのが良かったよね。アビラマがレスレクシオンで鳥人になったから、近接戦に持ち込みにくくてちょっと手こずったけど、うまいことひきつけて翼を斬ることができた。切ったものを倍の重さにする能力ってすごいよね。よくもまあ、思いつくもんだ。で、地にひれ伏したところで首を狩る。ゆえに侘助、ね?

 

BLEACH モノクロ版 15 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 

檜佐木はなんか、あたしの中ではなぜか印象がうすいのよ。顔はね、覚えてるの。イケメンだし、「69」って入れてるの印象的だし。だけど、なんか東仙さんに捨てられた可哀相な副隊長っていうね、そういう印象しかないのよ。あれ、待って。吉良もそうだね。ギンに捨てられてる。悲しみのダブル副隊長戦だったか。

 

檜佐木は自分の剣が好きじゃないんだね。知らなかった。「命を狩る形」って。でも、あなた死神でしょうが、と突っ込みたくなったけど爆  笑 

 

BLEACH モノクロ版 38 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

個人的には、ああいう投げる系の剣はちょっとヒヤヒヤする。あたしが投げるの苦手だからかもしれないけど、投げ方失敗したら自分も巻き沿いじゃん? 檜佐木の「風死」は鎖の両側にでっかい竹とんぼ状のカマががついてる感じだから、特に投げたりキャッチしたりのレベルが高そう。でもさ、解放した瞬間、御本人のおっしゃるとおり、あっという間に討ち取っちゃったね。影薄いのに強いじゃん!

 

というわけで、前哨戦は、まあ、一角が卍解を隠したせいで3勝1敗のところ、狛村隊長のフォローで結果的に死神軍の全勝ということで。