だめだよ。ここんとこ、ずっと見ちゃってるよ、『BLEACH』。いい人ばっかで、なんか見てて安心するんだよね。
ヴァイザード修業
平子くんは最初敵キャラっぽかったけど、同時にアランカルも来てたから、敵か味方か見通すのが難しかった。でも、なんか、言い方はめっちゃ意地悪なんだけど、よくよく聞いてると、「お前、そのままだとホロウ化が怖くて全力で戦えないからさ、それじゃ大変だろ? ホロウを制御する方法教えてやるから、オレんところに来いよ」ってことなんだよね。なにこれ、めっちゃいいヤツじゃん。困ってる一護を救ってやろうとしてるじゃん。
ひよ里だってさぁ、人間も死神も嫌いとか言って一護への当たりキツかったわりに、一護の修業に延々付き合ってやってて。戦うのが好きだったとしても、他人の修業だよ? どんだけいい人なんですか? って話よね。
そう考えると、一護の周りにはいいヤツばっかり。それって、一護が真っ直ぐでイイヤツだからだよね。いわゆる「類友」ってやつ。
なんたって、ホロウ人格だと思われる、ホワイトさんからしてイイヤツ。もう、完全に一護のお兄ちゃんポジション。一護がヴァイザード化するためには、内なるホロウとの精神世界での戦いを制する必要があって、ホワイトお兄ちゃんと戦わなくちゃならない。タイムリミットは1時間。お兄ちゃんは、前にも斬月の要請で一護の特訓に付き合ってやったことがあるんだけど、今回は、あのとき以上に保護者感ハンパなかった。だって、本当に一護の体を乗っ取るつもりだったら、まだ事情が飲み込めていない一護に問答無用で飛びかかってやっつけちゃえばいいのに。一から丁寧に状況を説明してあげちゃって、解決のためのヒントまで出してあげちゃってね。「ほらほら、早く気付けよ!」感が漏れ出てた。言い方は、超絶悪役の敵キャラなんだけど、言ってる内容は完全に「師匠」。ちょっと戦ってはヒントを出し、また戦ってはヒントを出し。そのたびに考える猶予を与えてやって、これもう、立派な教育者だよね。笑えるレベル。ホント、もー、こんなにやってもらってるのに、ぐずぐずしてる一護、しっかりせんかい! と叱咤激励しちゃったわよ、あたし。
で、やられっぱなしの一護が、最後やっと渾身の一撃を返したときも、お兄ちゃんたら真っ向から受けてくれて、しかも、たった一撃であっさり負けを認めてくれて。そのうえ、次に俺が出てくるまで死ぬなよ、的な心配までしてくれちゃって、どんだけ面倒見がいいのよ、って感じ。いや、一護、愛されてるわ。敵キャラに見せかけた、愛情あふれる仲間たちに支えられて成長してるんだよね、一護は。なんかね。ほんと、一貫して清々しいのが、やっぱり作風ってやつなんですかね。見てて嫌な気持ちにならないのがホント楽しい。
次は、ウェコムンドへGO!
