もう上着はいらないかも。
いかがお過ごしでしょうか、ぴぃこです。
本当に暖かい座組です。
最近、どうして自分がお芝居という表現に惹かれたのかを思い出していました。
小学校の頃、とんでもなく嘘つきだった私。話を盛るとか、誇張とかそんなレベルではなく、次から次へとよくそんな嘘が出てくるね。と言う感じ。
テストの改ざん、カンニングも当たり前。(ごめんなさい。)もっともっと、、ここでは書けないようなことも沢山。
中学になっても、遠距離通学なのをいい事を嘘をつきまくり、自分の親だけでなく友達の親まで巻き込み嘘を突き通す。(ごめんなさい。)
ふいに、『ヤバい。何が本当か分からなくなってきた。』と思ったんですね。ある日。
そして、『今日1日嘘なしでいこう!』と心に決めて朝通学したんです。でも、これ、普段から身についてるから難しくて…結局、話題の中心になりたくて、嘘が口から出てしまう。
今から考えてもよくそんな、起承転結のある嘘をつけるもんだと思います。
そこで、気付いたんです。私、親だけでなく友達も、先生も、みんなのことを騙してるわ!!って。
ちょっと本気で凹みました。本当のことを話せる友達がいないとかじゃなくて、自分自身が嘘なしでは生きられなくなってる!!!って。
ちょうどその時、なんの授業か忘れましたが、国語系の授業で自身についての作文を書く課題がありました。私は、中1から入っていて当時私の生活の中で一番熱中していた『演劇部』について書きました。
そこで、うわっ!っと気付いたんです。
多分その文章にも書いたけど『私は演劇をしている時、セリフを言っている時が一番正直でいられる。』と。
役に入ると、その役というフィルターを通して自分を表現するので、嘘をつかなくてすむ。と気が付きました。
そこから、とっても演劇にのめり込んでいったのですが…。
私が演劇と言うツールを使って引き出したいのは、その人の正直な部分なのかも知れません。
その時から私は今まで、ゆっくり、本当にゆっくりと嘘なしの生活に更生していきました。今でも、嘘なしの自分自身の言葉で話す時、魂が震えすぎて涙がぶわーっと出てしまうことが良くありますが仕方ないと思っています。
なので、私は演劇を通して人様の身体と声をお借りして自分なりのコミュニケーションをしたいと今までやってきました。私の脚本に嘘はないです。そして、役者さんにも正直でいてもらうために、演じて頂きます。
そして、最近は、私の持つ演劇と言うツールを使って色んな事にしんどくなっている人たちのコミュニケーションのお手伝いをしたいと考えています。
昔の私がそうだったように、きっと演劇って、自分に正直でいられる場所だから。私は演劇が無ければ多分ずっと嘘つきな自分に疲れたままだったと思うから。
今年から学校に行きにくい十代のみなさんと演劇も始めました。毎回泣きそうです。
こんな私がこうやって今日まで表現を続けられること、かみさまに感謝しかありません。
私の中にいる、かみさま。私の中にいる、強い自分に出会わせてくれてありがとう。
そんな気持ちを四年前に綴ったのが『森のかみさまの話』です。
よろしければ、ぜひ。