感想:逆襲のハシゲ | ポルシェ万次郎の政経備忘録

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 拙著『アイドル新党なでしこ!』に関する情報発信ほか、他所ブログでのコメント投稿等々を保存した政経ブログ(備忘録)。ポルシェ万次郎(遠藤万次郎)が運営しています。

1. あらゆる政策の「正解」は当該「漫画原案」にまとめ済み。しかし我々は無力だ……。 1/2

クラ地峡運河については、私も下記の漫画原案を引用する形で三橋ブログのコメント欄に何度も投稿したのですが、読者からのレスポンスは皆無でしたねぇ^^ 早く『アイドル新党なでしこ!』で「幸村外相」までやれればいいのですが……。

クラ地峡運河 

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撫子「クラ地峡(Kra Isthmus)とは、ご存知の通り東のシャム湾と西のアンダマン海に挟まれる形で、マレー半島の最狭部を形成している陸地(地峡)一帯のことである。古来より東西交通の要衝であったこの狭い地峡に、日本の援助による大運河の建設を提案させていただきたい。建設残土は埋め立てて、工業・港湾施設用地への利用も可能となる。日本側は主に安全保障上のメリットを、タイ側には経済的メリットを享受してもらうことが狙いだ。よって、一兆円超に上る建設費の全てを日本が負担する代わりに、持ち株比率による議決権や条約により、中国との有事の際は運河を封鎖できるような、或いはインド海軍の通行に便宜を図ってもらえるような条件、特約を我が国は希望している。もちろん、タイ海軍はマレー半島両岸配備の艦隊を統合運用することで、東西に海軍兵力を分散しなくて済むようにもなり(タイは空母保有国)、これで日泰印による中国海軍の封じ込めは磐石なものとなるだろう。この計画により、これまで開発の遅れていたタイの南部地域、特に運河の端と端であるサトゥンとソンクラーがシンガポールのような発展を遂げ、ASEANの中心国としてのタイが日本とこれまで以上に安全保障面、経済面で協力関係を築けるような未来を実現させたい」

※クラ地峡の西部はミャンマーとマレーシア、東部はタイに属しており、サウィ湾とクラ川とを結ぶ最狭部は僅か44kmの幅でしかない。

撫子「これは単に国家間の安全保障面や経済面でのメリットだけでなく、各国船舶の安全な航海にも大いに資する計画となるだろう。海賊のホットスポットは何もソマリアに限った話ではなく、マラッカ海峡は『海賊海峡』『魔の海峡』と呼ばれることからも分かるように、以前からあの海域は治安が悪く、シンガポール付近のフィリップス水路では幅が2.8kmと狭く混雑するが故に海賊事件が絶えないことが問題となっている。タイ政府支配下でクラ地峡運河が運用されれば、商船隊が狭くて危険なマラッカ海峡に依存する現状が緩和され、海上治安もはるかに維持しやすくなるだろう」

ポルシェ万次郎 2015-05-21 00:47:12



2. あらゆる政策の「正解」は当該「漫画原案」にまとめ済み。しかし我々は無力だ……。 2/2

タイ首相「クラ地峡運河については以前より何度も計画されては立ち消えになった経緯がある。しかしあなたが政権を獲り、日本からの強力な支援が期待できるとなれば、計画は俄然現実味を帯びてくるだろう。マラッカ海峡を通らなくて済むようなれば、海上治安以前の問題として、タイや日本はもちろんのこと、中国、台湾、韓国、フィリピン、ベトナム、カンボジアなどの国々の石油タンカーも、時間や燃料費の面で多大なメリットが発生することと思う。世界のシーレーンの中でもスエズ運河、パナマ運河、ホルムズ海峡、そしてマラッカ海峡に並び、クラ地峡運河は重要な航路の一つとなるであろう」

撫子「日本について言えば、マラッカ海峡を通過する既存のルートと比べ、クラ地峡運河を通過する新ルートであれば、距離にして約800km、時間にして一日の節約が可能となる。また忘れてはならないのが、マラッカ海峡は最も浅いところで水深23mと意外に浅瀬が多く、大型のタンカーが航行できない問題だ。近年はタンカーが大型化していることから、既に一部のタンカーはマラッカ海峡を通過できなくなっており、わざわざ大回りの迂回をしてロンボク海峡やスンダ海峡を通らざるを得ない状況にある。このインドネシアのスマトラ島東にあるロンボク海峡をマラッカ海峡の迂回ルートに選んだ場合、運航日数にして3日、燃料費諸々の経費として数千万円単位のロスが発生している。よって、両岸のマングローブが制約となってマラッカ海峡を通過できない既存の大型タンカーがクラ地峡運河を通過するメリットと、今後新造するタンカーがマラッカ海峡通過を前提としたサイズ制約から解放されるメリットは計り知れないというわけだ」

タイ首相「仰るように、マラッカ海峡を通過できる船の最大のサイズは『マラッカマックス』と呼ばれており、タンカー大型化の阻害要因となっている。クラ地峡運河の開通により、これらの制約を解消できる意味は確かに大きいだろう。我が国は南部に民族問題を抱え、運河を挟んだ地域に新たな独立運動の懸念も考えられるわけだが、今回の提案は前向きに検討させていただきたい。有意義な会談であった」

ネットユーザー「相変わらず中韓を無視した地球儀外交が素晴らしい」「マスコミが大好きな『アジア重視外交(笑)』ですぞw」

ポルシェ万次郎 2014-01-28 10:58:18

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ポルシェ万次郎 2015-05-21 00:47:42




私も上記の言論ポータルサイトに参加し、政経漫画「アイドル新党なでしこ!」を隔週で寄稿しています。