感想:財務省の気狂い学者 | ポルシェ万次郎の政経備忘録

ポルシェ万次郎の政経備忘録

 拙著『アイドル新党なでしこ!』に関する情報発信ほか、他所ブログでのコメント投稿等々を保存した政経ブログ(備忘録)。ポルシェ万次郎(遠藤万次郎)が運営しています。

1. ♪繰り返す このペラリズム~ 1/2

>財政規律派の総本山の財務省は、不況でも国民から税金を絞り取れる、
>消費税が好きで好きで堪らないのです

「景気に左右されない安定財源」などと、彼らは日頃より誇っていますからね。

 

●税の役割
1.安定財源性
2.景気安定化
3.所得再分配
4.懲罰的負荷

しかしながら日本の中央政府の場合、上記の中の「安定財源性」を税に求める必要はありません。何故なら国債発行でいくらでも代替が可能だからです。

 

消費税の唯一と言っていい長所がこうして消されると、あとは「長所が一つもない税」であることが分かりますね。それどころか、「残余」に課税するのとは正反対の、持たざる者から徴収する「天下の悪税」(無慈悲な安定財源)であると言えるでしょう。

>消費税の8%増税こそ「ギャンブル」であり

仮に「安倍総理は財務省と戦っている説」が正しかったと好意的に解釈するとしても、「消費税増税阻止 or 消費税廃止」は国家の最優先課題であるため、総理の座や自らの命を差し出してでも8%への増税を止めなければなりませんでした。人災とも言える長期デフレで疲弊した日本にとって、あらゆる面でこれより重要な政策判断はありません。

つまり、「三党合意」を政治的に解消できないのであれば、退陣と引き換えにしてでも、或いは党を割ってでも、消費税増税だけは行ってはいけない「最大の悪手」だったというわけです。

ポルシェ万次郎 2014-12-26 08:05:00



2. ♪繰り返す このペラリズム~ 2/2

>消費税を今の四倍に増税して庶民からマネーを巻上げるのは良くて、
>金融抑圧税、つまり富裕層が受け取る金利を減免して事実上の税とするのは
>けしからんというのです

消費税やフラット税や人頭税の類は良くて、法人税や所得税の累進課税や富裕税の類は「アンフェアだ!」、いわゆる「インフレ税」(通貨発行税)については「そのような『打ち出の小槌』は許さない!」とする発想ですね。

そうした資産家や高額所得者の立場から見た公平さの是非や道徳の問題を論ずる前に、まずは「税の役割」「社会の安定」(共同体の維持)「経済パフォーマンス」を考えるべきなのです。中間層が衰退して格差が拡大すれば、それはやがてマクロ全体で見た「チーム日本」の国力低下に繋がりますからね。

「おまえの今のその恵まれた経済環境の源泉は何だ?」と彼らへは問いたい思いです。

首都機能バックアップに福岡市が名乗り (産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141225-00000021-san-l40
世界19位に低下=日本の1人当たりGDP―13年 (時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141225-00000111-jij-pol
<日銀>黒田東彦総裁 講演で企業に賃上げや設投呼びかけ (毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141225-00000103-mai-bus_all
ロシア人「ヤマハ製と中国製のヘルメットを鉄パイプで殴ってみた」
http://underworld2ch.blog29.fc2.com/blog-entry-5790.html

量的緩和による「脱デフレ効果」は誤差レベル(資産効果)でしかありません。黒田総裁は民間企業への呼びかけよりも、まずは政府や安倍政権に賃上げや投資を呼びかけるのが筋となります。

ポルシェ万次郎 2014-12-26 08:05:32





私も上記の言論ポータルサイトに参加し、政経漫画「アイドル新党なでしこ!」を隔週で寄稿しています。