超個人的・ミシュランガイド大阪2015 | ポルシェ万次郎の政経備忘録

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 拙著『アイドル新党なでしこ!』に関する情報発信ほか、他所ブログでのコメント投稿等々を保存した政経ブログ(備忘録)。ポルシェ万次郎(遠藤万次郎)が運営しています。

大阪在住で食べ歩きが趣味の私……。この一週間は吉兆(心斎橋)に始まり、ポワン、斗々屋、広川、天繁、六覺燈、懐食 清水、多古安、のとや、そして昨日はようやく予約の取れた本湖月と、今日のエントリーを書くために連日ラストスパートをかけておりました。まずはミシュランガイドについておさらいをしておきましょう。

●「ミシュランガイド」 用語解説
三つ星:そのために旅行する価値がある卓越した料理
二つ星:遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしい料理
一つ星:そのカテゴリーで特に美味しい料理
ビブグルマン:5,000円以下(サービス料、席料含む)で食事ができる、おすすめレストラン

●「ミシュランガイド」 各都市の星の数の最新版(2014年12月12日現在)
***:大阪|京都|神戸|奈良|北海道|広島|福岡|佐賀|東京|横浜|湘南|
三つ星:***4|***7|***2|***1|*****4|***1|***2|****|**12|****|***1|
二つ星:**17|**22|**11|***3|****10|***5|***8|***3|**53|***3|***1|
一つ星:**66|**67|**39|**12|****45|**23|**34|***9|*161|**13|**20|

●「ミシュランガイド」 5つの評価基準
1.素材の質
2.調理技術の高さ、味付けの完成度
3.料理の独創性
4.コストパフォーマンス
5.常に安定した料理全体の一貫性

ミシュランガイドミシュランガイド

というわけで、先日発売された「ミシュランガイド東京2015」を記念して、下記に私の個人的な評価を記した「超個人的・ミシュランガイド大阪2015」を掲載させていただきました。カッコ内の数字は「ミシュランガイド関西2015」の実際の星の数となっています。

【超個人的・三つ星】
よし乃(1)、味吉兆 ぶんぶ庵(1)、老松 喜多川(1)

【超個人的・二つ星】

本湖月(2)、宮本(2)、青木(2)、弧柳(3)、太庵(3)、楽心(1)、アドック(旧トゥールモンド)、原正(2)、ラ・リベルタ、旬彩天 つちや(2)、ポワン(2)、あま野(1)、のとや(1)

【超個人的・一つ星】

ラ・シーム(1)、一碗水、与太呂 本店(2)、ユニッソン・デ・クール(1)、かしわや 闘鶏、クロッキオ、彩葉(1)、ディファランス(1)、ラ・バッロッタ、桜会(2)、広川(1)、スフィーダ、斗々屋(2)、オステリア アバッキオ、多古安(2)、いわき(1)、桝田(2)、味吉兆 大丸心斎橋店、一汁二菜 うえの (豊中)(1)、味菜香 やま脇(1)、あやむ屋(1)、文目堂(1)、たかま(1)、沁ゆうき(1)、オステリア エ バール ジェノ、六覺燈(1)、橋本(1)、和彩々一慶(1)、なにわ翁、さえ喜、エル・バウ・デコラシオン、ピ・グレコ、トラットリア イル フィオレット、ゆうの(1)、エッソンス・エ・グー

【ポルグルマン】(ポルシェ万次郎が選ぶ3000円前後で食べられる美味い店)
チャンピオン(今里)、レコンフォルテ、ピッツァ サン フェリーチェ、洋食の店 もなみ、冨紗家 本店、インブート

【業界で噂や候補には挙がるも星に値するかは微妙……】

カランドリエ、クイントカント、トルトゥーガ、懐食 清水(1)、ルールブルー、リベルタス、ラ・メゾンブランシュ、ラ ターブル ド クラージュ、作一 本店(1)、寿司上野坂、旬菜 山﨑(1)、このは、天繁(1)、カミカワ、フラン・エレガン、みのお茶寮、日本料理 夕月、くおん、綉花、吉寅、ピエール(1)

【星に値するも既に閉店】
(情報求む!)
金鍋太平、大久庵 よし川

【一人だと入れてくれないから誰かと行きたい……】
柏屋(3)、味吉兆 (堀江)(2)、一汁二菜 うえの (箕面)(2)、エテルニテ(1)、トラットリア イル ピスタッキオ、キャトルラパン

【有名店だけど諸般の事情から未だ保留】
カハラ(2)、Hajime(2)、Fujiya 1935(3)、ポンテ ベッキオ、ペッシェ・ロッソ、千成寿司

今回は日本文化と絡めた考察を書く予定でしたが、ちょっと気力が湧かなくて断念。上記に挙げたお店は当然ながら全て行っているので、何か質問をいただいてから応対したいと思っています。

さて、ミシュランガイドは日本料理を優遇し過ぎているだなんて声をよく耳にしますが、私はフレンチの評価は概ね妥当で、イタリアンが不当に低い扱いを受けているだけなのではと最近は考えています。ミシュランガイドを作ったフランス人たちが、宮廷料理にまで昇華された自分たちのフレンチに対し、隣国のイタリアンを田舎料理(郷土料理)に過ぎないとして一段下に見ているような印象しかありません。焼き鳥や串揚げや居酒屋でさえ星を獲得しているのに、関西のイタリアンで星がゼロなのは異様と言わざるを得ないです。

私にとって日本料理の懐石は、先付、八寸、お造り、椀物までの流れが至福のひとときで、それ以降は最後の「御食事」までオマケのようなものだったりします。昨日は本湖月のご主人からも日本料理の何たるかを講義していただきましたが、伝統や文化を体現する料理人の凄みを感じる一方で、今風の割烹スタイルの気軽な日本料理をあそこまで否定しなくてもという感想も抱きました。

牛丼屋に箸置きがないとして、割り箸の紙袋などを使い即興で自作する、寿司通としても知られたテッキーナ(適菜収氏)の域には遠く及びませんが、これからも料理に対する畏敬の念を忘れず食べ歩きを続け、食文化に関する思想や見識を深めて行けたらと思っています。最後に、かに道楽のような高くて美味しくないお店が早く潰れますように……。

よしっ、こういったエントリーを今後も書いていけば、正々堂々と飲食店で領収証を切れますね(笑)。