真知子です。真知子の秘密を暴露します。
私は喫煙する。(←これが秘密!?)
タバコとの付き合いはかれこれ十年くらい。
つかず離れずの良い関係を保っている。
友達以上、恋人未満みたいな感じ。
でも、このタバコとの関係は親に内緒にしている。
何故?
何故なら、彼は悪い奴だから。
親は顔も見たくないくらい嫌いだって。
だから内緒にするしかなかった。
でも、私と奴は離れなかった。
秘密の関係を続けた。
この関係を終わらせるだけの意思を、私は持ち合わせていなかった。
ある日、私は奴の為にあるものを買った。
それは携帯灰皿。
筒状でオレンジ皮張りの鞄の金具に引っ掛けられるやつ。
可愛いやつだけど、どうみても携帯灰皿にしか見えない。
これが親に見つかったら、親に二人の関係がばれてしまう。
だから私は、鞄に引っ掛けずに鞄の中に入れていた。
しばらくして、私が仕事から帰って来たら、その携帯灰皿が机の上に置かれていた。
その光景を目にした私は凍りつく。
携帯灰皿なのに携帯して行かなかった私への罰なのか……
それを手にしようとした時、背後から母親の声
「コレ鞄カラオチタケドイッタイナンナン?」
私の頭フル回転してる、つもり。
大分頭使った、つもり。
体感時間は一秒の、つもり。
その時出た私の言葉。
「これは、あれやん。あの、ほらっ前からぴゅーっ来た人にウリャッてしてゴンッてするねん。便利やねん」
ナニイッテンノ、ワタシ
母の顔を見ると、ナニイッテンノ、アンタみたいな顔でこっちを見ていた。
全然ごまかせてへんしー!!
でも、私はまだ親にばれてないと思っている。