P子の手術が終わって安堵、少し寝る。


でも、きっとこれからまだまだ長い闘病生活は続きそうだと覚悟も。
万全な状態でお家に一緒に帰りたいから、そのためにもまずはきちんと治療して頑張ろう。


朝食の時間、
普通食が出てきてびっくり。
昨日帝王切開したんだよ?確か一人目の時は産後次の日はお粥からスタートしたんだけど、

ロールパンみたいなものが2つ。
傍らにはジャム&マーガリン。

こ、これは…無塩パンではない!!


そう。
産んだ次の日の食事からは妊娠糖尿病患者用食事ではなく、通常食でよいとのこと。ただ、あと数日は血糖値測定は続くらしい。

パンの味を噛みしめる。
パン、うまーー酔っ払い酔っ払い酔っ払い酔っ払い


午前中、歩行訓練&尿管抜く&1人トイレ&ガス出しなど。

帝王切開翌日にしては、痛みが少ない!
そういえば昨夜もあまり痛みを感じなかった!
もちろん痛み止めの点滴は入ってますが。
一人目の時は出産当日夜、一晩中、痛みに襲われて唸っていたので、あまりの違いにびっくり!
すごい!!大学病院!!

ただ、風邪引いていたため、咳やくしゃみがでるとお腹激痛。

私は産後の回復は貧血の症状はあるがそれ以外は問題なし、点滴やら尿管やら外れてフリーになる。
まだまだ体中痛くてすべての動作がゆっくりだけど。



午後、主人が面会に来る。
今日はビデオカメラ持参で!

NICUの面会は、
両親のみ
10時〜20時
スマホ禁止、デジカメやビデオカメラはOK

私はまだ生まれたての子鹿状態なので、無理せず車椅子に乗って行く。


自動ドアを進むとそこは大きいワンフロア。
目の前には大きな窓。
部屋の真ん中にナースステーションのようなものがあり、周りには所狭しとベッドやコットが置かれている。
あちこち重装備、心拍モニターの音、何かの警告音、電子音が響く。

昨日は余裕なくて全く周りのことなんて目に入らなかったけど、
あぁ、こんなに頑張ってる赤ちゃんがいるんだなぁと。

この子たちもすでにいろんな修羅場をくぐり抜けて、ここにいるんだと思うと。そして、それぞれの家族に物語があると思うと。
おばちゃん勝手に涙しちゃうよ。

みんな一緒に頑張ろうねと勝手に心の中で思いつつ。
一応暗黙の了解で、あまり周りをキョロキョロ見てはならない。


P子は、大きい窓側にある開放式保育器に寝かされていた。

手術後、娘は絶対安静状態にされている。


人工呼吸器に繋がれ、鼻と口にはチューブ。
足と左手にたくさんの点滴、尿管など、
右脇の下は、手術跡でガーゼやらドレーンやら。
そして、一切動かないように周りはタオルなどが置いてあり、すっぽりはまっている状態。
保育器右側にはたくさんの点滴セット、
左側には人工呼吸器、吸引器などなど。。
保育器には、


GT抜去禁止
頚部伸展禁止

の貼り紙。
GTとはお鼻に入ってるチューブのことみたいです。

物々しい雰囲気の中、なんとか生きている状態のP子。

一度深呼吸。
大丈夫。
よし。

P子〜!!ママとパパだよ!
昨日はいっぱい頑張ったね!
偉かったよ〜!ありがとう。

もちろん、反応はない。
この状態で1週間から10日ほど完全に鎮静。
その後少しずつ鎮静の点滴量を減らし、目覚めさせていくと。

ということは、私の入院中はおめめ開けてくれることはないのねえーん


そして、びっくりしたのが手術の傷口。
てっきり開胸手術かと思いきや右脇の下に。
食道閉鎖症の手術では脇の下を切ってそこから手術するとのこと。


小さなおててを触ってみたり、頭をナデナデしてみたり。
術後ぷっくりむくんだ顔。


わかってはいたことだけどさ。

本当にさ。
なんで、産まれたばかりのこんな小さな体で手術しなきゃ助からないような病気になっちゃったんだろう。。

前向きに治療頑張ると思ってるよ、普段は。
でも、この姿を見ると、いたたまれなくなる。

いろんな感情ぐちゃぐちゃだ。


NICUを後にする。
あんなに必死で頑張っている娘に、私は親として何ができるだろうか。

とりあえず今、私にできること。
頑張って母乳を届けよう。
上の子の時には全く軌道に乗らなかった母乳。早々に完ミにしてた。

そして、いつか、
P子が母乳をお口から飲めるようになったら、私のおっぱいを直接飲んでほしい。
それまでは搾乳頑張ろう。

自分なりの目標を決めた。