表裏一体!
言葉とは不思議なもので、全て二面性を持つ。だから、人を
評価する際や人の話題をする際には、単純にその言葉通りに
受け取っていてはいけないということがある。
私は「優しい」と表現される事が経営者として好きでは無い。
(まぁ私の事を「優しい」と表現する人はいないと思うが)
先日他界されたスティーブ・ジョブス氏も、極めて仕事に関
しては「厳しい」側面を持っていたらしい。その他あの松下
幸之助も本田宗一郎も、現代ベンチャーの先駆者でもあるソ
フトバンクの孫さんも、ユニクロの柳井さんも、ほとんどの
経営者は直属の部下においては極めて厳しい側面を持ってい
たらしい。全ての成果を作っている人の特徴としてやはり、自分
の信じる道、決めた道への妥協が一切無い為、仕事において
は厳しい側面が出てくるのだろう。
ほとんどの経営者の直属にいた部下達の書籍などを読み漁る
と、その「厳しさ」は十分に伝わってくる。
ただ、タイトルでも書かせていただいた様に、言葉に表され
た意味とは別に全く別の意味も持つのが言葉である。
「優しい」という言葉には「甘い」と意味も含まれる。
「厳しい」という言葉には「信念」という意味も含まれる。
「楽しい」という言葉には「軽い」という意味も含まれる。
「固い」という言葉には「緻密」という意味も含まれる。
そのように他人を評価する場合などには、言葉の裏側の意味
もしっかりと含めて考えておかねばならない。
人にはそれぞれに強みと弱みがあるし、それぞれに特性や個
性というものがあるが、それもまた表裏一体である。
計画的な人は面白さが無いと言えるし、明るい人は人間
的な重みに欠けているとも言えるし、反抗的な人は根性が
あるとも言えるし、厳しいという人は厳格な強さを持ってい
ると言えるし、皆さんはどんな特性を持っていて、その特性
をどうTPOHで出していくのかをしっかりと考えていってほしい。