格差拡大!
欧州金融機関大手のデクシアが破綻した。ギリシャ債務の問
題などが大きいが、世界経済がようやくリーマンショックか
ら立ち直りかけた時の金融不安により世界経済の更なる低迷
が危惧される。現在の経済とは完全にグローバル世界基準と
なり、一昔前には“アメリカがくしゃみをすれば日本は風邪
をひく”と言われたものが、現在では欧州各国、米国など“先
進国や発展途上国においてもくしゃみをすれば日本は風邪
をひく”状態であると言ってもいい。
これを受け、日本では震災による大きな影響だけではなく、
経済環境下は更なる厳しい風が吹く。
1、更なる円高への懸念(ユーロ安、ドル安が更に進む)
2、雇用不安(大手製造業の工場など海外移転が進む)
3、製造業全般の危機(特に中小下請け企業の危機)
4、所得の減少と増税(給与・賞与の減少、所得税、住
民税、法人税、タバコ税増税、近い将来の消費税増税)
この事だけを書き記すと非常に厳しい話しが多いご時勢だが、
ただ逆に私の経営者仲間や私が企業研究をしている企業の
中でも、非常に勢いのある景気の良い話しを聞く事もある。
私が21世紀に入る段階(創業時)で、メンバーにも伝えてい
た事「日本も必ず二極化が更に進み、企業も人も大いなる富
を得るモノもいれば、ほとんどの人は衰退する」といった事
が正しく目の前に迫っている状態と言えよう。
さて、本日は先日の日経新聞にも掲載3されていた内容を少し
視野を広げる意味でも書かせていただきたい。恐らくこの流
れは近いうちに日本でも広がってくる。
それは、失業率の急増である。先進国の雇用問題である。
日本では現在失業率5%前後。25歳までの若年層において
でも8%もいっていないが、欧米の数値はどうかと言えば、
現在米国で失業率9.1%、若年層では17.7%。ギリシ
ャでは16.6%、若年層では42.9%。スペインに至っ
ては全体の失業率21.2%(5人に1人は仕事が無い)、
25歳までの若年層では46.2%の失業率の高さである。
(何と2人に1人は仕事が無い状態)
更に所得格差の拡大は、顕著に出ており米国では上位1%の
所得が全体の20%を超えている。(1%の人たちが給与の
5分の1を取っている)英国では上位10%と下位10%の
資産格差が100倍超に広がったという。
これは日本では現在考えられない事だが、これからの日本に
おいても企業も人も完全に“格差”が広がるといえる。
格差要因となるのは、完全なる“知識”や“情報”を下にし
た商品開発、アイデア、企画、戦略などによるものである。
これからの時代において、本当に勤勉性の無い者、考える力
の無い者、知識や技術の飛びぬけていない者、人間力の低い
者は完全に衰退の一途をたどる。
これからの時代で勝ち組となるためには“普通”ではダメ
なのだ!!!他国よりも飛び抜けた技術やサービスや価
値を持った企業しか生き残れない!!!他人よりも飛び
抜けた知識や技術や人間力を持った人しか勝ち残れない
!!!
より、引き締めていこう!