「聖霊降臨」としての芸術 | 大分アントロポゾフィー研究会

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ちょうど聖処女マリアが、

聖霊によってイエスを身ごもり、クリスマスにキリスト・イエスを生んだように、

芸術家は

聖霊によって祝福され、その作品を生み出す。

 

聖霊/ロゴスと芸術家の魂/アニマとが結びつき、

そして例えば、ヘンデルのオラトリオ『メサイア』が生み出される。

 

芸術家は、自らの作品の創造の過程において、いわば「聖霊降臨」の霊的状態にあるということができる。

 

霊/精神に満たされた状態とは、魂の内で純粋思考が高度に活性化している状態である。

魂は古来「アニマ anima」と呼ばれ、感覚/感情とイメージの源、というかほとんど同意であると言うべきものだ。

つまり、「聖霊降臨」という言わば魂の例外状態/緊急事態においては、人間の思考が実在/霊/精神と直接的に交感するのみならず、その霊的交感に伴って、通常の感覚的・言語的イメージとは趣き(おもむき)を異にする霊的イメージとでも呼ぶべき別次元のものが、人間の魂の内に出現するのである。