2023.8.3-2 ST | 大分アントロポゾフィー研究会

大分アントロポゾフィー研究会

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ある日、猛烈な躁状態に突入して、運転していた車を自分の家の塀にバックでぶつけてしまった。

それほどスピードが出ていなかったので、塀と車の損傷はそれほどではなかったが、

かなりの激突音が隣近所に響きわたったようだ。

「何が起こった!?」と近所の人が何人も出てきて、運転席で呆然となっているわたしを助けてくれたらしい。

そうこうしているうちにパトカーと救急車が到着したが、わたしに外傷がなかったので救急車はそのままひきかえしていった。

車から降りたわたしは何が起こったのかよく理解できないまま、いつもどおりなにごともなかったように玄関を開けて自分の家に入っていく。

すぐに警察官たちが踏み込んできた。

わたしはなぜ彼らがやってきたのか、私の許可もないのにどうして踏み込んでくるのかわからないので驚いてパニック状態になり彼らともみ合ったが、多勢に無勢でつかまってしまい、警察署に連れていかれてしまう(連行)。

警察署では黒い鉄格子でふさがれた四畳半ほどの空間に小一時間監禁されていた。

2022年11月26日午後(多分)の出来事である。

 

その前の約3か月間ほど妻は家を出ていた。

わたしたち夫婦の次女の第二子出産の手助けのために、東京近辺の或る県に行っていたのである。

わたしは一人家に残され、すべての家事を自分一人でしなければならない状況に置かれていたのである。

もちろんそれまでにも妻をちょこちょこ手伝うことはあったし、

彼女が今回東京近辺の或る県に旅立つ前に何日もかけてわたしを仕込んではいたのだが・・・

とにかくもはや必要に駆られて彼女(妻)不在の間、わたしは家事全般に磯死んだいそしんだのである。

楽しかった。ほとんど完全な自由の中わたしは徐々に家事に慣れはじめ上手になってきて

なんもかんも(全部)じぶんひとりでできるんだという感じの全能感のような雰囲気に包まれるようになっていった。

 

その日(11月26日)は妻が次女と二人のまごたちを連れて帰ってくる日に当たっていた。

次女が3才の息子とまだ新生児の長女の2人を地元を離れて身寄りもない中で育てることに自信が持てなかったらしい。

とにかく彼女たちは大分に帰ってくるのだ。

彼女たちは私たち夫婦の長女の運転するSUVで空港からわたしの家に向かっていた。

そこへ長女のケータイに電話が入る。警察からだ。

 

 

この出来事の事の成り行きにおいて

体験Erfahrung(魂Seele)=主観と出来事Ereignis(外部・他者(から)の観察Beobachtung)の区別・違いを

発見する。

 

 

***

 

♪ スクリャービン 「焔に向ってー詩曲 作品72」 ウラディーミル・ホロヴィッツ(ピアノ)