鐘馗(しょうき)さん | 食空間コーディネーター湯浅靖代の京都な日々

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和ごころエッセンスが入ったテーブルコーディネートや商品ディスプレイ、伝統産業活性化のお手伝い、
五節句などの生活文化を伝える活動をしています。京都の行事の紹介も。

京都のおうちの軒先に見る事ができる鐘馗さん。



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瓦でできた人形です。


古代中国、唐の玄宗が病に侵され、夢に鬼が出てきてうなされていた時、


鐘馗さんが現れ鬼を退治しました。


鐘馗さんは科挙の試験に失敗し、自ら命を絶ったが、玄宗に手厚く葬られた事へ


恩返しのために夢に現れたとの事。


夢から覚めた玄宗は病が治っており、絵師に鐘馗さんの絵を描かせ災厄を祓う


守り神としたそうです。


また、日本での話。


ある商家が鬼瓦を付けたところ、その向かいに住む娘さん(奥さんとも)が


鬼ににらまれているように思い、毎晩うなされるようになり、しまいには病気に。


困った両親は鬼瓦を外してくれとお向かいさんに頼んだが、高価な鬼瓦を


簡単に外せないと断られました。


そこで鬼より強いのは鐘馗さんだと、瓦屋に作ってもらい鬼瓦に向かうように


付けたところ、娘の病気も治ったとか。


時代が下がると、鬼瓦対策?ではなく、災いを祓いおうちを守る守り神として


あちこちのおうちに付けられるようになりました。



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