京都のおうちの軒先に見る事ができる鐘馗さん。
瓦でできた人形です。
古代中国、唐の玄宗が病に侵され、夢に鬼が出てきてうなされていた時、
鐘馗さんが現れ鬼を退治しました。
鐘馗さんは科挙の試験に失敗し、自ら命を絶ったが、玄宗に手厚く葬られた事へ
恩返しのために夢に現れたとの事。
夢から覚めた玄宗は病が治っており、絵師に鐘馗さんの絵を描かせ災厄を祓う
守り神としたそうです。
また、日本での話。
ある商家が鬼瓦を付けたところ、その向かいに住む娘さん(奥さんとも)が
鬼ににらまれているように思い、毎晩うなされるようになり、しまいには病気に。
困った両親は鬼瓦を外してくれとお向かいさんに頼んだが、高価な鬼瓦を
簡単に外せないと断られました。
そこで鬼より強いのは鐘馗さんだと、瓦屋に作ってもらい鬼瓦に向かうように
付けたところ、娘の病気も治ったとか。
時代が下がると、鬼瓦対策?ではなく、災いを祓いおうちを守る守り神として
あちこちのおうちに付けられるようになりました。