心筋梗塞はメタボリックシンドロームの中高年に多い病気です。
今年8月急性心筋梗塞で亡くなった松田直樹さんは、享年34歳。
驚きましたよね
この出来事が大きな話題になったのは、まだ30代という若さに加えて、
スポーツで体を鍛えている松田さんには発症リスクを
高める要因が見当たらなかったからです。
心筋梗塞は、心臓の筋肉に栄養を送る冠動脈に血栓が詰まる病気です。
みぞおちの周辺に激痛が30分以上続き、
発症前に兆候がみられるのは3割ほど、7割は突発的な発症です。
まれに血管のけいれんから心筋梗塞になるケースもありますが、
発症するのは多くの場合、動脈硬化の状態にある人といわれています。
また、動脈硬化になる人は30代でも少なくありません。
松田さんが肉食を好んでいたことから動脈硬化が進行し、
所属チームの移籍などでストレスが蓄積して、
発症リスクを高めたのではないか![]()
と専門家の指摘がなされています。
動脈硬化は、血管の内壁にコレステロールが
付着して血管の弾力がなくなり、硬くなっている状態です。
しかし、自覚症状はないため、気付いていない人が大半。
肥満や高血圧などの危険因子が多い人ほど
動脈硬化を発症しやすいのですが、それらの危険因子が少なくても、
喫煙習慣や高カロリーの食生活も発症要因となります。
予防するには、動物性たんぱく質や脂肪、
過剰な塩分の摂取を控え、飲酒や喫煙はほどほどにする
といった心掛けに加えて、健康診断を受けて、
日頃から自分の体の状態を把握しておくことが欠かせません。