晴れ・くもり・雨
どれが好き?

と聞かれたことがある。

その時の私は、くもりと答えた。

 

日焼けを気にしなくていいし、過ごしやすいし。
服の裾とか泥だらけにならなくて楽だし。
だから、くもりが好き。

とはいえ、曇り空に惹かれることは、あまりなかったと思う。

 



今日の帰り道。
天気はくもり。
青空のかけらすら見当たらない、一面の曇り空。

そんな曇り空に、心が惹かれた。
目が離せなくなった。

 



好きだったのだろう。惹かれたのだろう。
ただ、正直なところ、これ以上は言語化したくない。
言語化するほど、チープになっていく気がするから。

昔の歌でもあったじゃないの。

見つめ合うと、素直におしゃべり出来ない。
って。

いいじゃん。
変に言葉にしなくてもさぁ。
ただ見てるだけでいいじゃん。
これも本音。



でもね・・・そうは言いますけど。

言葉に残すことで、記録に残すことが出来るわけで。
残せるのは、そんな思いのほんのひとかけらかもしれないけど。
それでも残すことが出来る。伝えることが出来る。
なので、言語化します。

 



さっきも書いた通り、
青空のかけらすら見当たらない、一面の曇り空だった。

とはいえ、曇り空はグレー1色ってわけじゃない。

白に近い色もある。
黒に近い色もある。
でも、その境界がどこにあるのか分からない。

そんな、境界の分からないグラデーションが、空一面に広がっている。

ただただ広大。
果てがどこにあるのか分からないほどに。
空と、空を観測している自分だけ。あたりの喧騒が耳に入らないほど、静かな時間だった。

そして、曇り空の「この色」だったのも大事だと思う。

シロ(天使)でもない。
クロ(悪魔)でもない。
グレーと言うのもチープに感じる、なんとも人間らしさを表したような「この色」。



そう。
空に惹かれる時って、だいたい、その時の自分の心と通じるものが空にあったのだと思うのです。

今日の帰り道は、曇り空な心だったのですねぇ。わたくし。



そうねぇ。
基本的に心は幸せで元気で、シロでありたいと思う。
でも、日常を振り返ると、どうしてもクロ寄りであるように思う。
たまたま今日は、空を見ていられるほど、心に余裕があった。

そんな心を一枚のキャンバスで表現したら・・・
まさに、この曇り空のようになるんだろうねぇ。



シロでありたいと思う。
だけど、今日の曇り空に惹かれたのだ。
この曇り空のように、確かにシロもあるのだ。そんなふうに思えた。

一生懸命生きていると見失ってしまうけど。
日常に戻ったら、この感覚も忘れてしまうのかもしれないけど。

分からなかったとしても。確かにシロも今ここにある。
それを忘れないでおこう。
そんなふうに思いました。