京都の小さな演劇スペース P-act です。

P-act Stage 剣崎あさむ企画『2つの人形芝居』

でした。




どの回も満員御礼でした。
ご来場の皆様ありがとうございました。



ご連絡くださったのに満席でご覧いただけなかった皆様、
申し訳ありませんでした。
このブログで、ご想像くださいませ。


まず、
神門康子さんによる『ある夫婦牛の話』



優しい語り口で、
爺さん牛と婆さん牛が
「も〜〜〜」と鳴いているところから始まります。
かわいくてほのぼのしていて、
笑いがそこここで。
なのに、どうやら、明日、屠殺場に売られるらしい。
婆さん牛が最初に殺されてしまいます。



そして、
爺さん牛が、殺されて吊られている婆さん牛をみて、
「あんな赤い着物着せてもらって」
と。



ほんとは、「血」なのに。

そして、爺さん牛は逃げ出します。
逃げ出したところで、婆さん牛に会います。
なんと、婆さん牛は、



骨になっています。
シュールです。
14時の回の方、ちょっと事故があって、
これ、ご覧いただけませんでした。
爺さん牛が返事をしない婆さん牛を蹴飛ばすと、
婆さん牛は粉々に。


 

この仕掛けにあっと驚かされます。

そして、爺さん牛も捕まって、殺されてしまいます。
ところが、
二人は、太鼓の皮の表と裏に!



再会して、
二人で響きあったのに、
嵐のために、破れてしまいます。



「またどこかで逢えるさ」
と言いおいて、二人は静かに目を閉じます。



この仕掛けが、また驚きです。
皆さん、し〜んと見入ってらっしゃいました。


続きまして、
剣Zen24号による
『幸せを押し売りするおじさん』




暗転明けで、この金魚が泳ぐんです!
芸が細かいですよね〜。
そして、
喘息持ちで一人で留守番しているシンペイ君の家に、
押し売り登場。



シンペイ君、赤影の姿で現れます。



赤影参上!
懐かしいと思った方、たくさんいらっしゃいました、よね。

幸せを売っている、というおじさんに
話を聞かせてくれとせがむシンペイ君。
インジャン(これも懐かしい?)で勝ったら教えてやる、
というおじさんに、
あっち向いてホイ!で勝っちゃうシンペイ君。



一日幸せになるには、
一ヶ月幸せになるためには、
一年幸せになるためには、
と、話はどんどん進んでいき、
シンペイ君、興奮したり、がっかりしたり。。。



結局、最後に、
一生幸せになるためには、
このハンコを買うんや、

営業の鏡のようなおじさん。



でも、シンペイ君は、おじさんの話を聞き、
親に内緒で自分のお年玉でそのハンコを買います。
決して騙されたわけではありません。
シンペイ君は幸せです。
押し売りのおじさんも、幸せです。





幸せってなんだろう、
と考えさせられる、いい話でした。


あっという間の、2つの、楽しい人形芝居でした。
アンケート回収率90%以上!
ありがとうございました。

シンペイ君は、休憩中幸せそうに寝てました。



たくさんの方に手伝っていただいて、
あれよあれよとバラして、
打ち上がりました。



観客の皆様、ありがとうございました。
出演者の皆様、お疲れ様でした。

P-actは、
朗読や人形劇にとっても適した空間なので、
またぜひ人形劇をやってほしいと思うのでした。。。


さあ、
来週の日曜日は、
第49回『P-act文庫』



初出演お二人を迎えて、
しみじみえー、はらはらショボーン、ほほうニヤリ
と3つのお話をお楽しみくださいませ。
13時の回は、そこそこ埋まってきていますが、
16時の回が、寂しいです。
ぜひ、16時の回にお越しくださいませ。

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