先日、姫の高校の入学式があった。
目標の高校に入学し、新たな学園生活のスタート。
期待と不安の入り混じった感情で、少し強張った顔が緊張を物語る。
入学2日目の今日、帰ってきた姫に聞いてみた。
「新しいお友達できた?」
すると意外な答えが。
「めっちゃいっぱい出来た!めっちゃ楽しかった」
中学に上がった時、同じ小学校から上がったのは3人だった。
そしてまた今回同じ高校に上がった、同じ中学校の生徒は3名。
また1からやり直しかと、少し心配だった。
でも中学の頃は、豊津小3人プラスその他鹿島小だった。
しかし今回はいろんなとこから少人数ずつなので、馴染もうとする生徒が多かったのだろう。
それに何より、空手時代の目標Tちゃんが同じクラスに。
はっきり言ってTちゃんと姫は、空手時代はほとんど会話がなかった。
でも3年経ってTちゃんは、物凄く社交的に変わっていた。
「Tちゃんともライン交換したよ!」嬉しそうな姫。
そして早速Tちゃんからラインが来て、これまた嬉しそうな姫。
結構楽しい学園生活になりそうだ。
だが姫の楽しそうな笑顔を見てると、王子の高校中退を認めたのが本当に正解だったのか?
不毛な疑問がまた俺を襲う。
もう少し頑張って通っていれば、王子も楽しい学園生活が待ってたのではないか?
考えても仕方がない事だが、やはり頭をよぎってしまう。
今日姫を迎えに行った時、「あ〜去年の今頃、ここに王子迎えに来てたな〜」と思ってしまう。
まぁでも時間は戻らない、王子の選んだ道で王子が幸せになれるようにサポートしてやるだけだ。
そう自分に今日も言い聞かせ、自分を納得させた。
これからも何度もぶり返す思いだが、結局は結果が出るまでは解決しない。
ゆっくりと楽しみながら、共に歩んで行こう。
大学まで行けば、あとは彼らの判断と努力次第。
あと3年間、老体に鞭打って頑張るぞ!!
姫・王子、それぞれの青春を謳歌せよ☆