それから検査結果が判明するまでがまた地獄のような日々だった。

起きてる間、仕事をしていないときはずっと乳がんについて調べていた。ブログも、Twitterもたくさん読んだ。姉に何度もLINE通話した。

もう乳がんであるのは仕方ないとして、私はなんとしても抗がん剤は避けたいと思うようになっていた。


次の診察にはひとりで行った。

姉は治療で有休を使い切ってしまっていた。


呼ばれて部屋に入るなり、「悪性でしたー」とドクターに言われた。でもその言い方がやっぱり優しくて、「告知がこの先生でよかったなあ」と思った。もし嫌なら言い方とか、雰囲気をもしされたりしたら、一生のトラウマになってしまう気がした。


ドクターが書類を取りに部屋の外に出た瞬間、仕事で出張していた夫にLINEで伝える。

「癌でした。おとなしいみたいだから心配しないでね」と送っている。


そして、ホルモン受容タイプであること、kiが25%であることなど、現段階でわかっていることを教えられた。

「25ということは、抗がん剤を避けられるかどうか微妙なところだな」と考えていた。


そこからは、入院と手術の日程、検査の日程がどんどん決まる。

とてもラッキーなことに、割とすぐに手術の日程が決まった。

「こんなに空いてるってことは、病院として不人気なのか?」と思ってしまい、咄嗟に、「よく、混んでいて手術まで数か月とか聞くんですが、こちらは大丈夫なんですね…?」と尋ねてしまった。

ドクターは「今は乳がん患者さんが多いので、体制をとってるんですよ」と言っていた。