姉も乳がんで抗がん剤と全摘手術をしていたことを知った。
そのとき、自分が乳がんであることを悟ったというか、「だからか…」と思ったりした。
「私以上の助っ人はいないでしょ」と言って、姉は検査結果を聞く日に病院に来てくれることになった。
当日、病院の玄関前に来てくれた姉の姿が忘れられない。昔から、洋服のセンスがよくていつもおしゃれな姉は、その日も、とても鮮やかなグリーンのコートを着ていた。髪は電話で聞いていたよりも多少長い気がしたが、くるくるとパーマのようになっていた。いろいろな人のブログで見てきた、いかにも抗がん剤後に発毛した、という髪質。
そしておしゃれな姉は、だいぶ明るいブラウンに染めていた。
診察を待つ間、話したり、スマホをいじったり、甥の近況を聞いたり。
私は両親とは不仲のため、親の話は極力避けた。
そして診察。
姉とドクターの初対面。
姉にもすごく優しく対応してくれて、「ルミナールですか」と聞いたりしてた。
さて、検査結果は、わからないということだった。
さらに詳しく調べるため、針生検を行うことに。
パチンパチンと打たれるもので、麻酔を打って行う。
今ならわかるけれど、ドクターは、悪性で間違いないことを雰囲気から出していたと思う。
麻酔が切れてズキズキしてきたけれど、姉と一緒に自宅に戻り、エビを入れたトマトソースのパスタをつくって食べた。そのころはまってよく食べていた、ピカールのトマトソースだった。