このところ健康食品屋さんのような話になっておりますが、今日もオリーブオイルです!でも、書き出すとあれこれ説明不足が気になるこの性格。もう少しだけ付き合ってくださいね。

 

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■ オリーブ栽培の歴史

 

オーストラリアのオリーブ栽培の歴史はまだ日が浅く、各地で本格的に栽培がはじまったのは1990年代の後半からです。オーストラリアは南半球に位置しますが、北半球のオリーブの主要な産地とは赤道を挟んでちょうど同じくらいの緯度。オリーブの栽培には最適とされる地中海性気候の大地がひろがります。そのため、大陸の南半分のエリアでは各地でオリーブの栽培が可能とされ、非常に上質なオリーブの栽培農家が急速に増えつつあります。さらに(以前、WINE & DINEでとりあげたCORIOLEもそうですが、)オリーブオイルの産地は、同時に美味しいワインの産地ということも相まって、国内消費を促す結果となっています。

 

■ オリーブオイルの輸入量と輸出量

 

オリーブオイルの輸入量に関しては2003/4年度が28,447t、2004/5年度が32,629t、主な輸入元はスペイン、イタリア、ギリシャとなっています。一方、輸出量に関しては、2003/4年度が278t、2004/5年度が501t。主な輸出先は、ニュージーランド、中国、アメリカですが、2004年から主要輸出先にイタリアが登場し、一気に35.5%のトップシェアとなりました。(オーストラリア統計局のデータより)このことから判るように、国内の需要が急速に拡大しているけれど、国内生産が追いついていない。そうこうしているうちに、本場イタリアから太鼓判を押されてしまい国外での需要も増えている、というのが現状のようです。


■ 季節が反対という強み

 

オリーブオイルはワインと違い、熟成させるということはしません。新米、新茶、新蕎麦のように、オリーブオイルも摘んだばかりの搾りたてが良いとされています。地中海地域で生産されるオリーブオイルのストックがなくなる頃、オーストラリア産の新鮮なオリーブオイルを出荷できるので、イタリアなどの大量消費国、さらに中国、アメリカ、そして韓国や日本でも、通年で安定した供給を確保できるようになるのです。


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■ 南蛮渡来テンプーラ(天ぷら)のルーツ
 

日本料理としてグローバルなステータスを得ている天ぷらですが、じつは16世紀にポルトガルから伝播された前菜の1つ、「Peixinhos de horta(=畑の小魚)」というインゲン豆の揚げ物がそのルーツだそうです。
スペインとポルトガルが香辛料貿易で覇権を競っていた時代、アフリカ南端の喜望峰経由ではるばるジパングまで渡来したこの料理に使われていた油が、そうです!オリーブオイルだったのですね。植物油の中で最も酸化しづらいといわれるオリーブオイル、今度の天ぷらは原点に戻ってこれで揚げてみてはいかがでしょう?
(おしまい)




前回の続きで、今日もオリーブオイルです。一度はまるとしばらく抜け出せない性格なもので・・・すいません(苦笑)日本ではあまりなじみが無いかもしれませんが、ここオーストラリアでは、よくターキッシュ・ブレッドなどにエキストラバージンオリーブオイルをつけて食べたりします。これが結構、ワインのつまみになったりするんですよね。


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【Olive Grove, McLaren Vale, S.A】
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ところで、オリーブオイルに含まれるオレイン酸には、ビタミンEの吸収を促すはたらきもあるといわれています。ビタミンEといえば、美肌効果、発ガン予防など、とても重要なビタミンの1つ、サプリメントでこれを摂取する場合も、エキストラバージンオリーブオイルをつかった料理と一緒ならば、吸収率がさらにアップするというわけです。


さてこのオリーブオイルの種類ですが、オーストラリアでは一般に①EXTRA LIGHT②OLIVE OIL(100%PURE OLIVE OIL)、③EXTRA VIRGIN OLIVE OIL の3種類に区分されています。
(ホントはVIRGIN OILとPOMACE OILをあわせると5種類になるのですが、話がややこしくなるのでシンプルにまとめます。)



①EXTRA LIGHT オリーブの果実から抽出したオイル(バージンオリーブオイル)を精製したもので、色も香りも味も軽めのものです。ケーキやビスケット、ペーストリー、デザートやその他オリーブのほのかな香りを必要とする料理などにつかいます。
しかし、カロリーはその他のオリーブオイルと比べるとライトではなく、大さじ1杯で約115カロリーになります。


②OLIVE OIL これは①と③中間クラスのオリーブオイルで、サラダドレッシング、ソテー、炒め物や揚げ物につかいます。100%PURE OLIVE OILと表示されている場合が多いですが、実は精製油とバージンオイルのブレンドで、マイルドなオリーブの香りが特徴です。


③EXTRA VIRGIN OLIVE OIL このカテゴリーのものが、色、香り、味、栄養分も、ベストなものです。摘みたてのオリーブの果実を乾燥させず、加熱せず、化学薬品もつかわずに果汁を搾りとったものです。COLD PRESSと表示されているものもありますが、最近では加圧するのではなく、遠心分離機を利用してプロセスする場合が増えてきています。EXTRA VIRGIN OLIVE OILには酸度※を1%以内に押さえ、自然なままの果実の香りと味の完璧なバランスが求められています。


※酸度とは遊離オレイン酸の割合のこと。低いほど酸化しづらく品質が安定しています。


(つづく)



新聞記事を読んでいたら、ヨーロッパでガソリン価格急騰ならぬ、オリーブオイルの価格が急上昇しているとのこと。ふむふむ、ちょっと気になります。さらに、楽天でオリーブオイルを検索したら、761もの商品が売られているではありませんか!その大半はイタリア、スペイン、おフランス産。オーストラリア産というのは、ごくわずかしかありません。
こんなに美味いもんが、いったいなぜなんだ~???という事で、リゾートからは話がちょっと飛びますが(かなり?)、今日からオーストラリアのオリーブオイルについて書いてみたいと思います。


やっぱり、何をするんでも健康が一番ですからね!

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オリーブからつくられるオリーブオイルが健康にとってもよいことは以前からなんとなく知っていたのですが、すかさず調べてみました。どのように健康によいのかというと、まず第一に、脂肪酸の構成があげられるとのこと。血液中の悪玉コレステロールを減らし、老化の原因とされる活性酸素の活動を抑える抗酸化作用のあるオレイン酸が多く含まれているのだそうです。
オレイン酸は血糖値を抑制するインスリンの働きを助け、体脂肪を貯めにくくする作用もあるそうです。さらに、脂肪酸の中で悪玉コレステロールを増やしがちな、飽和脂肪酸がほとんど含まれていないのもオリーブオイルの偉いところです!
オリーブオイルの中でも特に“一番搾り”のエキストラバージンオリーブオイルは、精製の際に熱処理や化学薬品などの手を加えていないため、搾りたての自然の恵み、すなわちビタミンやミネラルが他のオリーブオイルに比べてたっぷりと含まれています。エキストラバージンオリーブオイルに含まれる成分の代表的なものとして、下記の成分があげられます。
●ビタミンA  目の健康を保ち、肌荒れや風邪の予防にも欠かせない成分。
●ベータカロチン 体内でビタミンAに変化し、抗酸化物質として効果的。
 ●ビタミンE 動脈硬化や老化を防ぐ、美肌効果、ガン予防にも欠かせない成分。
 ●ポリフェノール 活性酸素に力を発揮するので、シミやソバカス、老化予防に期待大。
 ●スクワラン 皮脂とともに肌の表面に膜を作り、水分の蒸発を防ぎ保湿を促す。
 
(つづく)


ヘロン島からさらに8海里(約15km、ボートで40分)離れたウィルソン島は、とても珍しい亀や野鳥が生息する手つかずの自然が残る無人島です。ヘロン島をベースにウィルソン島に設営された快適なテントに宿泊するプログラムは、他のリゾートでは決して味わえない経験です。グレートバリアリーフという生(き)の素材を最大限に活かしたウィルソン島での滞在は、一度に最大12名まで、16歳未満の子供は滞在できません。

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■グレートバリアリーフの海と島を100%楽しむ

ウィルソン島はいわゆるリゾートアイランドではありません。ここは、グレートバリアリーフに浮かぶ島の1つに、常設の宿泊テントを6つだけ設けた、レッキとした無人島です。テントといっても、虫が入らないようにフルスクリーンが施され、フローリングの床、キングサイズの快適なベッド、プライベート温水シャワーとトイレつきのスタイリッシュなテントです。島の到着時はこれでもか!ってほどぶったまげーの連続です。
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人は1人も住んでいませんが、多くのウミガメや野鳥の営巣地となっており、文字通りの手つかずの自然を100%楽しむのには最適な島なのです。島に滞在中は、宿泊テントの目の前のビーチで泳いだり、スノーケリングを楽しんだり、ハンモックでのんびり本を読んだり、自由に過ごせます。ウィルソン島のホストが案内してくれる、近くのリーフへのスノーケリングツアーに参加でき、野鳥の観察や、島内探検ツアーも楽しむことができます。南太平洋に沈む夕陽、東の空に浮かび上がる朝日を眺めたりして過ごす時間は、これまた格別なんです。
■ ウィルソンアイランド エクスペリエンスに含まれるもの
◆ヘロン島からでているパッケージに含まれているものは、下記のとおりです。

・ウィルソン島での豪華テント3泊分の宿泊費と食費および飲みもの代
・ヘロン島2泊分の宿泊費と食費 
・ヘロン島⇔ウィルソン島往復ボート代
・ヘロン・ウィルソン両島での多くのアクティビティー代
 
豪華リゾートに泊まることだけが旅の究極の過ごし方ではなく、無人島のテントで潮騒の音を聞きな
がら眠りにつく。こんな過ごし方も、お金では決して買えない旅の価値!だと思うのです。

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今日ご紹介する“ユニークアコモ”は、グレートバリアリーフの魅力を世界中のダイバーに知らしめた、ヘロンアイランドリゾートです。実はGBRでは、モルディブやタヒチのランギロア環礁のように、島の周りを珊瑚がぐるり囲んでいる離島リゾートは、とても限られています。美しい珊瑚礁を見に行くのに、わざわざボートで2時間かける必要のない島の1つがここ、ヘロンアイランドリゾートなのです。

 

□自然保護に配慮した過ぎない贅沢さが基本!

 

真っ白い砂浜に縁どられた珊瑚礁でできた島、ヘロン島は南回帰線上、グラッドストーンの72km北東沖合に浮かびます。ブリスベンから国内線に乗り換え、グラッドストーンへ、さらにヘリコプター、あるいはボートに乗り換え島までアクセスします。純白のパウダーサンドと透明度の高い海は、GBRに数あるリゾートの中でも屈指の美しさです。ウミガメ、珊瑚、魚、海鳥…海洋自然の宝庫ヘロン島は、古くから世界中の海好きを魅了してやみません。贅沢な大理石のロビーや、エレベーター、テレビやルームキーなどはありません。海の自然を満喫し、快適に過ごすための必要な施設が整い、世間の喧騒を忘れさせてくれる、ゆったりとした時間が流れています。6つのカテゴリーに分かれた部屋数の合計は107室、滞在費には3度の食事代が全て含まれています。

 

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□極上の感動体験、ウミガメの産卵を見るには?

 

ヘロン島では10月がウミガメの交尾シーズンです。交尾を終えたオスのウミガメは砂をかき分け、海へともどっていきます。 11月から12月にかけてメスのウミガメが産卵するシーンには自然の神秘を感じずにはいられません。1月、2月にはハッチング(孵化)が見られます。卵の殻を破って砂から出てくる子ガメたちが、一斉に海に向かって這っていく姿も感動もの。12月の中旬ごろはこの両方が見られるシーズンです。また、運がよければ珊瑚が産卵する時期でもあるので、この時期をお見逃しなく。次回はヘロン島から行く無人島・ウィルソン島のことを熱く語っちゃうので、乞うご期待です!

 

(つづく)

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ユニークアコモデーション離島シリーズ第一弾は、グレートバリアリーフ北端に浮かぶリザードアイランドリゾートです。もう10年近く前になりますが、ボクがこの島を最初に訪れたとき、強烈な自然の中に最高級を求めるとこんな形になるのだなー、とつくづく感心させられたのを覚えています。

 

 

GBRの至福の贅沢空間、リザードアイランドリゾート

 

グレートバリアリーフ北端のリゾート、リザードアイランドはケアンズの北240Kmに位置します。ケアンズから珊瑚礁の上空を約1時間飛行すると、リザード島に到着します。面積1,013ヘクタールのこの島は、丸ごと国立公園に指定されており、24もの白砂海岸と珊瑚礁に囲まれています。

 

□こんなところです

 

サービスと設備の質の高さは豪州国内でも屈指のリゾートです。客室数は合計40室。高台のベランダにセットされたダイニングテーブルからは、澄み渡る空の下、鮮やかな緑と微妙なグラデーションの美しいラグーンが見晴らせます。大空にミサゴが舞い、庭先にハチドリが遊びにくる静かな佇まいは、まさに楽園そのもの。世界的に有名なダイビングスポット・コッドホール(ジャイアントポテトコッドと呼ばれる巨大ハタが住み着いている)までボートでわずか50分のロケーション。スキューバダイビング以外のアクティビティーも充実しているので、ノンダイバーのゲストも多く、繰り返しこのリゾートに滞在しています。ベアフット・ラグジュアリーフィール(裸足の贅沢感?)、オーストラリアのリゾートの中では最高峰に君臨する、正真正銘のユニークアコモデーションです。

 

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□米トラベル+レジャー誌で2005年度オセアニアNo.1

 

リザードアイランドリゾートは、20056月のトラベル+レジャー誌(米国の人気旅行雑誌)の読者投票結果において、オーストラリア、ニュージーランド、及び南太平洋諸国の中でなんと、2年連続、3度目のNO.1に選ばれていますこの選考基準は、客室/施設、ロケーション、サービス、レストラン/料理、そして価格に見合った価値があるかどうか、以上の5項目。厳正なる読者投票による総合評価で、前年度の世界TOP500のホテルの中から選出された結果です。

 

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オーストラリアにはさまざまな表情があります。離島、ビーチ、アウトバック、熱帯雨林、秘境、雪山、都市、あまり多くは知られていませんが、それぞれの環境にとてもフレンドリーでユニークな宿泊施設がたくさんあります。これらの宿には、ロッジ、B & B、リトリート、カントリーハウス、セルフコンテインド・アパートメントなどさまざまなタイプがあるのですが、これらを“ユニークアコモ”という1つのくくりで、明日からランダムに紹介していきたいと思います。(その前に若干のうんちくを)

 

□過酷な自然を遊んじゃうオージー

 

これらの“ユニークアコモ”には、大理石のロビー、吹き抜けの天井や豪華なシャンデリアが吊下がっているわけじゃーありません。ハード(建物)の立派さ、派手さといった外観じゃなくて、 ハードとソフトの調和、つまり、その地域の特性を活かした快適なサービスを提供してくれるアコモデーションに泊まることで、旅の楽しみは何十倍にも広がるのではないかと思います。オージーほど過酷な自然を知り尽くし、それを遊び尽くすすべを熟知した国民はそうざらにはいないのです。その点に関しては、彼らはまさに天才です、絶対そうなのです。

 

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□世界中の離島リゾートを制覇した日本国民にとって

 

総論としては、アジアンリゾートの値ごろ感、タヒチ・モルディブばりの水上コテージがあるわけでもなく、かといって紅海、カリブ海や、イースター島のような超異文化体験をできるわけでもありません。日本からの移動時間や渡航費用を考えても、決して経済効率がよいわけではなく、いまや7つの海をとびまわり、世界中の離島リゾートを制覇した日本国民にとって、オーストラリアって値段のわりにたいしたことないのよねー、なのかもしれません。でもでもでもー、各論としては、オーストラリアにも他に比類なき離島リゾートがあるのです。一消費者にとっては、総論よりも各論のほうが、はるかに価値が高いものだとおもいます。てなことで、次回からはオーストラリアが世界に誇る、極上の離島リゾートについて語らせていただきます。(前置き以上!)

 

(つづく)

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さてさて、今日でカンガルー島のお話はおしまいです。まだまだ伝えきれないこの島の魅力があるので、別途、『カンガルー島特集』でもやろうかと思います。尚、今回はWINE & DINEオーストラリアというくくりでしたが、このテーマも今日で一休みしようかと思います。

 

地元のガイドさんの案内には、よく耳を傾けましょう

 

ンガルー島に降り立った日本人のおじさん。リストラの嵐をのがれ、ひと時の休暇にカンガルー島を選んだそうです。日本からのツアーに参加していたおじさんは、過密なスケジュールと長旅の疲れで少々バテ気味でしたが、カンガルー島の雄大な自然にいつしか心癒され、あとは体力の回復を待つばかり。バスがその店につくと、ガイドの案内もそこそこ、目に留まった茶色い小瓶をつかみ、いつもの習慣で一気にグビリ!ところがです、おじさんが一気に飲んだのは健康ドリンクではなく、なんとユーカリオイルだったのです。緊急事態発生の連絡を受けたヘリの迎えで病院に直行、一命はとりとめたそうですが、皆さん、地元のガイドさんの案内には、よく耳を傾けたほうがいいですね。

 

 

■ 飲んだら危険、でも自然の消毒薬は身体にも環境にもやさしい

 

前置きが長くなりましたが、ユーカリ、ティーツリーオイルもこの島の特産品なのです。1923年創業のEMU RIDGE EUCALYPTUS社は昔ながらの製法をかたくなに守り、世界中から繰り返し、メールオーダーの注文をうけているユーカリ、ティーツリーオイルの専門店です。ここの工場では太陽熱、水蒸気、風力を利用してエネルギーを自給自足、1930年代の最盛期には40の工場で600人もの雇用を支えていたこの島のユーカリオイル産業の伝統を今に残す、南オーストラリア州で唯一のユーカリオイルの蒸留所なのです。自然の消毒薬、ユーカリ、ティーツリーオイルの効能、というか用途はとても広く、掃除、消臭、粘着物のリムーバー、油性塗料はがしなど。薬用では、切り傷、擦り傷、打ち身、筋肉痛、肩こり、虫刺され、ニキビ、鼻づまり、うがい、ペットの蚤退治などとなっています。すげー!こんなもんを一気飲みしたおじさんがいただなんて・・・

 

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WINE&DINEを読んでいただいた方、どうもありがとうございます。南オーストラリアだけでこんだけあるのですから、VIC、NSW、西オーストラリア、タスマニアまでやるとなると、ここで足踏みしているわけにはいきません。しかしながら、WINE & DINEは幅広く奥が深いテーマなので、他のエリアも今後、必ず機会をつくって書き足していきたいと思います。

 

オーストラリアへの日本からの渡航者数は年間70万人。そのうち成人している人だけで半分以上はいるでしょう。35万人の3割弱がオーストラリアワインを飲んだとしても、その数ざっと100,000人になるわけですよ。日/豪のオーストラリアワインファンの皆さん、これからは、日本の酒屋さんやレストランでは、『美味しいオーストラリアのワインありますか?』と、ないのを知っていてわざと聞きましょう。JALのエコノミークラスの機内でもそうするようにすれば、あの水っぽい液体がいずれおいしいオーストラリアワインになるかも知れません。今日からみんなでやるしかない!オーストラリアワインの日本国内での地位向上を目指しましょう!

 

(おしまい)

 

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昨日に引き続き、カンガルー島のことを書きます。野生動物の楽園として有名なカンガルー島は、実は健康食材の宝庫なのです。最近では島内にワイナリーも2、3軒オープンしたようですが、気候や土壌が葡萄作りにとても適しているそうなので、今後がとても楽しみです。

 

■地球上で最古のイタリア系純血ミツバチが集めたピュアなハチミツ

 

野生動物の聖域・カンガルー島のミツバチは、実はイタリアから持ち込まれたリグリアン・ビー(Ligurian Bee)という種類のミツバチだそうです。正確に言うと、イタリアからクィーンズランド州に持ち込まれた純血のミツバチが、南オーストラリア州を経由して1885年にカンガルー島に持ち込まれたのだそうです。同年、カンガルー島は島全体がリグリアンミツバチの保護地区に指定されたため、現在では地球上で最も古いミツバチの聖域となったのだそうですが、その後、1958年、1960年に発生した2度の大規模なブッシュファイヤーが多くの植物を焼き尽くしてしまい、ミツバチが蜜を集められなくなり、養蜂場は別の場所へ移されてしまいました。現在では島にたった2軒の養蜂場が残っているのですが、そのうちの1つがクリフォーズ・ハニーファームです。ここのハチミツは四の五の言わずに掛値なしに美味しいのですが、それだけじゃーありません。店の奥にある冷凍庫にぎっしりと詰まった、ハニーアイスクリームが超レアもの!写真がないのが残念ですが、ボクの場合、カンガルー島といえば真っ先にここのハニーアイスクリームの味が思い浮かんでしまいます。

 

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■羊の乳で目からウロコ、カンガルー島かぶれの証とは?

 

いやいや、ハチミツアイスごときがカンガルー島だなんて、まるでお子ちゃまです、冗談はよしこさん、とおっしゃる方も少なくないはず。(いねーよ、いまどき!)というのは、今やタスマニアに追いつけ追い越せの勢いで(大げさですが)、カンガルー島産の乳製品やフリーレンジのチキンがシドニーやメルボルン界隈の高級食材店でひっぱりだこの人気者なのです。カンガルー島の乳製品といえば、アイランド ピュアが特に有名です。羊の乳からつくられるチーズ、ヨーグルトは、目からウロコがボロボロの感動ものです。これまでボクは羊のことを単に”頭が悪くてくさい奴”と決め込んでいたのですが、”くさい奴”というのは撤回せざるをえなくなりました。さておき、チーズはリコッタRICOTTA、ケファロティリKEFALOTIRI、マンチェゴMANCHEGO、フェタFETA、ハルミ(HALOUMI)といった種類があります。フライパンにCORIOLE VINEYARDSのエキストラバージンオリーブオイル をたらし、このハルミを短冊状に切ってこんがり狐色になるまで焼くと、これがまた美味いのです。そしてまた、ヨーグルトには、はい、皆さんもうお分かりですね! 先ほどのハチミツをたらして食べる。これでもう完璧、正真正銘のカンガルー島かぶれの証です。

 

(つづく)

 

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今回はWINE&DINEというテーマなので飲み食い中心に書いています。でもそれだけじゃ飽きちゃいますよね、てーことで、今日の話題はカンガルー島の動物たちです。カンガルー島の位置は、こちら です。

 

■野生動物の聖域・カンガルー島

 

アデレイドから空路30分、セント・ヴィンセント湾に浮かぶカンガルー島は、東西155km、南北55km。オーストラリア国内ではタスマニア、メルビル島(北部準州)に次いで3番目に大きな島です。島の西側には7万4000ヘクタール(740平方キロ)もの面積を誇るフリンダース・チェイス国立公園が広がり、オーストラリア固有の動物:ハリモグラ、ウォンバット、コアラ、カンガルー、ワラビー、野鳥など野生動物を観察できるスポットとなっています。島の南海岸は南極からの荒々しい波が砕け、奇岩リマーカブル・ロックスやアドミラルアーチなど自然のモニュメントが楽しめます。また、シールベイ自然保護区に群生する野生のアザラシ(オーストラリアン・シーライオン)は必見です。

 

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■絶滅の危機から復活したオーストラリアン・シーライオン

 

1800年代前半、英国植民地として駆け出したばかりのオーストラリアでは、アザラシの毛皮と脂は英国や中国への輸出産品の1つでした。カンガルー島には当時、500人以上ものSealers(アザラシ猟師)が住みつき、1850年代までに一帯に生息していたオーストラリアン・シーライオンを大量に捕獲しました。シールベイのコロニーは島の南に位置し、人を寄付けない隔絶された環境だったため、難を逃れることが出来ました。現在オーストラリア全体で10,000-12,000頭の生息が確認されていますが、そのうち約600頭がカンガルー島のシールベイで暮らしています。彼らの食料となるイカ、タコ、カニやエビ、魚が豊富な海と、強風や雨をしのぐ役割を果たしている砂丘のおかげで、彼らはここで暮らすことが出来るのだそうです。ここでは地元のレンジャーガイドさんが詳しい説明をしてくれるので、とても勉強になります。

 

■ロッジの目の前の海岸でペンギンパレード

 

日本からカンガルー島へのツアーは、滞在日数がとても短いです。パッケージツアーではせいぜい長いもので1泊2日。たいがいはアデレイドからの日帰りツアーです。限られた予算と日程の中で、他都市もあちこち行きたい場合はやむを得ないのかもしれませんが、費用対効果を考えた場合、島に1泊もしないのは大損だと思います。なぜなら、野生動物は朝、夕の活性が高く、特にフェアリーペンギンなどはロッジの目の前の巣穴に夕方戻り、朝方海へ出かけていくのですから、これを見逃すのはとっても勿体ない話です。他にもじっくり見て回るお薦めスポットがたくさんあるにもかかわらず、この島を訪れる日本人の大半が、岩見て、アザラシ見て、BBQして時間があれば鍾乳洞、みたいな過ごし方してますよ。せっかくはるばるカンガルー島まで来るのです。ここでは最短でも、2泊くらいは滞在していただきたいものですね。

 

(つづく)

 

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