何気に楽侍の記事見ていたら、若い塗装屋に騙されてみたいな記事をみつけた。
元もとは自分が塗装業をしていたのでよくわかるだが塗装業は手抜きがしやすい。
手を抜こうと思えばどれだけでもできるというか。
外壁の塗装は耐久をもたすため下塗り、中塗り、上塗りと見積もられる事が多いのだが中塗りを飛ばす業者は多い。
中塗りと上塗りは同じ塗料を塗る事が多くて、パッと見は塗らないでもわからないから。
後で調べようにも、塗装は厚みコンマ何ミリのものなので調べようもない。
知っている業者で中塗りを飛ばす業者はきちんとなる業者より多いと思う。
中には下塗りさえも塗らないという強者もいた。
塗料を規定より薄めるというのもある。
違いわからないの?
と思うかもしれないけど、そこが塗装の難しい所。
外壁塗装もまず新築から1回目なのか2回目以降かで違う。
新築より1回目の塗装だと吸い込みが大きく下塗りをきちんとかけても中塗りを塗ったとこでまだ吸い込むので中塗りと上塗りで随分変わる。
見た目、光沢が良くなる。
なので一回塗りとかだと艶がちきんとでなくて、ムラもでたりする。
これが一度以前外壁塗装をしていると、吸い込みが少なくなり、中塗りと上塗りの違いがわからなくなる。
下塗りをしなくて上塗りだけでも変わらなかったりするのだがこれは既存の塗装の状態にはよる。
前回塗った塗装がまだ生きている状態と艶がひいているような状態では違う。
また下塗りは吸い込みを止める為だけではなくて、付着性を上げる目的もあるから吸い込まなくても塗らないでいいというわけでもない。
じゃあ以前塗っていた方がいいのでは?という事ではない。
以前塗った塗料がめくれいたりするのが1番ダメなパターン。
全部めくれればいいのだけど大体付着の良いところと悪い所があってケレンして付着が悪い所だけをめくる。
ちなみにこれだけでも大変なんだけど既存の塗料を全てめくるなんて塗るより何倍も大変な作業だからね。
こんなふうに既存の状態の影響が大きい。
でも外部の塗装なので耐久性を高めるために重ね塗りする事は大事な事。
じゃあ手抜きされないためには?
中塗りの色を変えてもらう事。
下塗りは白が多いし、シーラーとかだと透明だったりするが塗ると光沢がでるとわかる。
上塗りの色にもよるが淡彩の色、薄いアイボリーとかだと上塗りもよく被るので色を変えても問題ない。
なので下塗り、中塗り、上塗りと色が変わるからわかる。
色を変えてもらって全面塗ってから次の工程にすすんでもらう。色を自分で確認する。
塗料を薄めて塗られないためには?
塗料は一缶で塗れる面積は決まっているので見積もりで面積が出ていれば何缶必要かわかる。このため建築現場では出荷証明させるとこがあるのだが実はこれ、7割位の発注で出荷証明でたりする。
なので必要な塗料を現場に並べてもらう事。
中塗りの色を変えてもらって、塗料を最初に全て発注して、現場に並べてもらう事。
これを見積もりの段階で言っておく。
ちなみにあと、コーキングの打ち替え、これが手抜きされやすい。
コーキングの打ち替えで既存のコーキングを取るのはホントめんどくさい。
これを既存のコーキングをとらず増す打ちといって上から打つだけ。見た目は打ち替えと一緒。
ただ増すうちは耐久性ないからね。
上から打つだけだから材料はたいしてくわないし。
とまぁこんな手抜きがある。
気をつけて下さいね。