青森県黒石市・六郷保育園。

 

ホールの半分近くを占めるランチスペースの居心地よさをよりどん欲に求め始めてから1年半が経ちました(2022年秋スタート)。

 

【玄関から丸見えだったので、パーテーションを手作りする】

 

以前は、効率性を求めていた、「駅前食堂型」「修学旅行等団体旅行向け食堂型」のような雰囲気でしたが、今は、食事時間以外もここにいたくなるような「サロンスペース型」となっています。

 

【敢えて水の入った一輪挿しを置くことで動きが落ち着く】

 

食事についても、この空間にふさわしく、3つの間を大事にしようとしています。

①食べるタイミングと食事にかけられる時間

②食べる場所(空間)

③一緒に食べるひと(仲間)

これ以外にも

好きな量(ゼロも含む)についても保育者の想いはありつつも子どもの自主選択の幅をしっかりと保障することを優先しています。

遊びについては、この3つの間は大事にしようとする意識は浸透しつつあるとしても、暮らしの場として機能する園において、食事や睡眠、排せつのタイミングなど、子どもが選べているか、は課題が多いのではないでしょうか。

 

ところで、この空間においては、観葉植物が癒し的な効果を含め、かなりの役目を担っていますが、数が半端ありません。

時折、

「観葉植物を置くと子どもたちが葉をムシってしまって」

「観葉植物はいかんよう」(ダジャレ)

という声を聴くことがあります。

以前、園庭に花を植えた時、子どもたちが花を取ってしまうことを過度に気にしないで済むように、たくさん植えたことがありました(パンジーを種から育てて数を確保)。「たくさん植えたら珍しくもないから気にならなくなる作戦」「おとなも寛容になれる作戦」でしたが、実際、気にはなりませんでした。※それでも気になるくらいな事態になったら優しく声をかけ、わかるように伝えることが肝要。

 

観葉植物も、たくさん置くことで、珍しさもなく、また、おとなも寛容になれる(寛容植物←ダジャレ)、そもそも緑は癒しの効果があり、子どももおとなも穏やかになれるということで、この六郷保育園のように、思い切って置くことも試してみてはどうかと思います。※冬季、温度が下がりすぎる部屋に置く場合は要注意。

 

子どももおとなも心地よい空間を!

おとなもほんとうは穏やかに寛容でいたいでしょ?

大目に見ましょうっていう気持ちになれるために、空間をどう創るかはとっても大事。

 

<六郷保育園・食べること系動画リンク>

■緑いっぱいのランチルーム(青森県黒石市・六郷保育園)  
■苦手な食べ物、一口食べさせるのはアリ?(青森県黒石市・六郷保育園)  

 

 

おわり。