兵庫県宝塚市・雲雀丘学園幼稚園に23年度発足した「ダディの会」(会員数70名弱)。
今年度最後の活動は、新年度を迎えるにあたってのメンテナンスがメインとなりました。
腐ってきている丸太を交換したり、遊具にペンキを塗ったり、足元を整えたり、砂場の砂を入れ替えたりなど。

半日の作業でしたが、雨も止み、無事、終了しました。

 

【朝の9時半スタート。今回の目的・スケジュールなどを園長から】

 

さて、今回も腐葉土をたっぷりと準備しています。

この腐葉土などを使った地面づくりが保育者の安心感を増させています。

 

地球上でゼロリスクはあり得ないのですが、それに甘えず、けががない・しても軽いけがで済むように最大限の配慮を園はしています。子どもの「やってみたい気持ち」を尊重することとそれをできる限り実現していける環境を整えていくことは、子どものこころの健康にも寄与しますし、あたまやからだをつくる、危険管理能力を培っていくうえでも重要なことだと考えています。

一方で、自分だけでなく、他の子もそれぞれの思いで動いていますので、予期せぬことも起きます。ここへの柔軟な対応ができるかどうか、これはおとなになっても重要なことではないでしょうか。生生流転が世の常です。

 

集団で暮らしている。まさに社会です。他者への配慮は不可欠となります。自分だけがよければいい、のではなく、周りの子に対しても配慮できること、折り合いをつけていくことを学ぶ場が園。この「他者との折り合いをつける」「お互いに心地よい時間を過ごす」ための具体的な行動は、やはり経験からしか身につきません。この経験時に、「ひやっと」はあっても、できれば「痛い!」はない方がいいわけです。ただ、つまづいたことのない人はいないでしょうし、転んだことのない人もいないわけです。ケンカをしたことのない人もいないと思います。「しまった!」「やってしまった!」はどうしてもあるわけですが、その時のダメージを最小限に抑えられ、なおかつ経験値を重ねていけること。ここが理想となっていきます。

 

子どもたちの育ちの場を保証することは、園だけでなく、地域や保護者といった子どもを取り巻くすべてのおとなの役目ではないか、そんな中でダディの会がハブになっていくのだろうと思います。

 

【造園業が多い宝塚市ならではの腐葉土は無料調達】

 

〇すぐできるメンテナンス。地面のハラハラを減らす。

ところで、開園からもうすぐ74年となる歴史ある園ですので、園庭の環境には「昔の感覚で整備されたところ」も随所に残っています。例えば石垣であったり岩場であったりです。明らかに危険だと感じられるところは子どもも慎重に行動するのでまだしも、うっかり気づかない場所については、即時メンテナンスの対象となります。

 

【before:つまづきやすい】

 

【now:つまづきにくい。けど、油断は禁物】

 

上の写真二枚は改善例です。

地面をよく見ると、「え?」というものが地下から顔を出していることもあります。

子どもの往来が特に激しいところは地面も削れがちです。斜面はどうしても土が流れます。

子どもたちと巡回して点検&補修をするのもいいですね。

※ここは、夏にさらにアップデート予定です。

 

【今回の砂。さらにグレードアップ。細めの最高級】

 

〇ダディの会会長交代。

初代ダディの会会長のお子さんが卒園ということで、2代目にバトンタッチ。

 

24年度もぶいぶい進んでいくことと思います。

今後の活躍が期待されます。

 

 

おわり。

 

以下、関連性のある動画リンク。

■【保護者の理解】保護者の話から分かる整備の成果(北海道・岩見沢聖十字幼稚園) 

https://youtu.be/u4LDXurfgfw