きむらです。
横浜市・鳩の森愛の詩瀬谷保育園の夕方16時15分。
園庭から楽しそうな声が聞こえてきたのでのぞいてみると、
1歳児のみなさんが、いわゆる“すべり台”を下から登っていました。
【上を目指していると思いきや。。】
斜度45度、そうそう上まで登り切ることはできないのですが、
逆にその登り切れないことを逆手にとって、
「あー、登れないや~っ、きゃーっ💦」
という感じで、何度も何度も見つめ合いながら、
そのまま、ずるずる~っと滑り降りてきます。
自身が「おもしろい」ということを時々確認するためなのか、
はたまた、「おもしろいよねー」という感じで共感を得るためなのか、
とにもかくにも何度も何度も見つめ合っています。
とにもかくにも楽しそうなんです、みなさん。
【ずる~っと、そのままの体制で滑って来て】
一人が脇の斜面から築山てっぺんに登ろうとすると、
その他の子たちも追随します。
明らかに4人が連動し、楽しさを追求している感じです。
【一糸乱れない“連帯行動”は楽しさの追求のため?】
いわゆる“すべり台”の上に座って、
何やら会話を交わしています。
動画を何度観ても、
「やっほー!」
「3、2、1~」
これ以外の会話の意味は不明ですが、
その場の雰囲気で発している言葉なので、
おとな(わたし)が聞いて意味不明であっても、
その子が伝えたいことは感じ取り、分かり合っている様子です。
【気持ちよさそうに4人が連動し合って楽しんでいる】
この時期になると、
ウルトラマン滑りも出来るようになっています。
【次々にウルトラマン滑りを堪能】
この女の子は、少しウルトラマン滑りをするのに躊躇している感じではあったのですが、
後ろの男の子が、上手く体を押したので、その女の子は滑りました。
山形市にあるとちの実保育園の1歳児の姿から、
実にいいタイミングで仲間の背中を押すことができるという実践を伝えてもらっていたので、
動画を何度か見直してみました。
この少し前に男の子の足を押していた様子を女の子が見ていて、
手伝ってよ、という意思を目で示して、
男の子が、「オッケー」という感じで押したようです(わたしの見立て)。
とちの実のそれと同じかどうかはわからなかったのですが、
かかわりあって楽しさを追求するおもしろさ、一人よりも仲間がいるとより楽しい、
などということは実感できていたなって思います。
【阿吽(あうん)のタイミングで】
反対のぼりが出来る・出来ない。
どちらかですか、と問われたら「出来ない」に当たります。
でも、そのどちらかの世界を生きていない。
そこに楽しさを求めず、
今の自分たちの状態で楽しめることを見つけ出して楽しむ。
これって、おとなにも必要な発想。
出来る・出来ないの海で泳ぐおとなたちにとっては
まさに発想の転換になりますが、
この転換は、間違いなく、幸せを招くものだと感じます。
三尺の童子を拝す、という言葉。
まさにそうだ!と感じた幸せな時でもあった夕方。
間一髪、飛行機に乗り遅れそうなタイミングでしたが、
ぎりぎりまで粘って見続けてよかった!
(きむら)