必見!幻の腕時計「富士時計フェニックス」 | ぽつんとのブログ

ぽつんとのブログ

60才を過ぎても "おじいちゃん" に見られない為の「筋トレ」+「食べるダイエット」を継続しながら、「時計三昧」の日々を楽しんでます。

オリジナル「デットストック」
 

戦後の国産機械式腕時計で[幻]と呼べるモデルは?何故か?「タカノ(高野精密工業)」になってますが、それは大きな間違いなのです。


正解は「富士時計フェニックス(Phoenix)」


特に今回のような「完全オリジナル(デットストック品)」は国内に多くても数十本あるか無いかと云われてます。


そのような博物館級の腕時計でも興味の無い方は、例え5,000円?いや1,000円でも興味がないと思います。
これがマイナーなオールド国産の現実なのですね💦

それでも数回/年は「富士時計」を見かけるのですが、既に70年は経過してますので、オリジナルは少なく、

外観となるケース、竜頭、長短針などが別物に交換されているカスタムが多いです。


そして、現在はコレクター、マニア相場となってますので、状態が良いオリジナルは高額に。。。💦


それでも戦後のモデルになりますので、実家(旧家)などの押し入れやタンスなどに眠っていることもありそうです。

 

腕時計に興味の無い方も、文字盤の12時下にあるロゴ「Phoenix」は頭の片隅へ記憶しておいてください。

 

何かの縁で、お宝と出合えるかも知れません(^-^)


今回は大型(13型)ケース「富士時計フェニックス」のオリジナルを見極めるためのポイントを少しだけ
紹介したいと思います。

※国産腕時計もロレックス同様に「カスタム」されると、価値が半減することになりますので、購入する際は十分注意してください。

 

「富士時計フェニックス(Phoenix)」

 

IMG_20200223_154423_20200223160211


意外とこだわってないのが、革ベルトと尾錠ですね。


下記の画像はオリジナルになります。
 

IMG_20200223_154144_20200223160229


【ケースサイズ】
13型ケース:縦40mm、横32mm、厚み10mm、重さ34g、ラグ幅16mm


10型ケース:縦38mm、横29mm、厚み  9ミリ、重さ28g、ラグ幅15mm

IMG_20200203_170201_20200203170859


ケースサイズは違うのですが、ムーブメントは10型、10石、手動巻
が搭載されてます。(同じムーブメントになります)


噂では、16石も存在しているそうですが、手元にある5本を確認すると
全て、10型、10石、手動巻のムーブメントでした。

他の説明は2月21日に別の「富士時計フェニックス(Phoenix)」
を記事にしてますので、詳細は省略させていただきます。

そして、ここからは完全オリジナルを御覧になってください。


大型ケース「富士時計フェニックス(Phoenix)」になりますが、ケース本体、竜頭、長短針のデザインが違うモノは後から交換されたと思われます。

現在、手元に「富士時計(株)」の広告(カタログ)は持っているのですが、詳細の解る画像(写真)は載せてませんので、どうしてもオリジナルが曖昧になってます。


今後もオリジナルの画像(写真)は出て来ないと思いますので、完全オリジナルを公開する事にしました。

又、下記のアップ画像で、オリジナルのポイントになる長短針、でべそ竜頭、尾錠のアップ画像を紹介してますので、参考にしてください。
 

13型ケースの完全オリジナルです!

簡単に説明しますと、下記の画像と違うデザイン(ミドルケース、文字盤、竜頭、長短針、尾錠)はカスタム化されていると思って間違いないです。

 

これまでに同デザインのオリジナルは複数本見てますので自信があります。

 

IMG_20200218_171305_20200219170538

 

完全オリジナルはマニア・コレクターさんが

手放さない為、市場へ流出しないと思います。

 

IMG_20200218_171348_20200219170532

 

IMG_20200218_171605_20200219170427

 

IMG_20200218_171753_20200219170414

 

IMG_20200218_171436_20200219170521


様々な角度から本体ケース(ラグ部)を撮影しましたが、「ティアドロップ」のデザインはサイドや斜めから見ると有機的で迫力のあるフォルムになってます。


その洗練された曲線で描かれる雫は上品ですし、お洒落な雰囲気を醸し出してます。
 

IMG_20200218_171505_20200219170516

 

IMG_20200218_171421_20200219170527


40~50年代初期は「富士時計フェニックス」を含めて、他の国産メーカーも尾錠には刻印が入ってませんので、この部分が一番、オリジナルの判断が難しいのです。


何れ40~70年代の尾錠を特集する予定にしてますので、その時に詳細を説明したいと思ってます。
 

IMG_20200218_171644_20200219170420


下記のアップ画像を見ていただきたいのですが、長短針(ハンド)は「スティック針」になってます。


これ以外の長短針に関しては、後から交換されたと思われます。


[注]10型ケースに関しては、どのデザインがオリジナルなのか?


まだ解明してませんので、今後の解明したいと思ってます。


ただ云える事は、10型パリス環式の側(ケース)だけは存在して無かったと思われます。
 

IMG_20200218_171920_20200219170409


下記のアップ画像で注目して欲しいのは「竜頭」なのですが、ラグ部のデザイン「ティアドロップ(雫)」に合わせて、中央部を膨らみのある「でべそ形状」にしたと思われます。


あまり注目されてない部分ですが、

この形状にすると加工技術は難しく
なりますので、Sコストも増したの

でしょうね(^^;)


その状況から考えると、「富士時計(株)」はかなり情熱的にデザインを模索していたように感じます。
 

IMG_20200218_171948_20200219170403

 

完全オリジナルへ拘りたい方は、本体ケース、長短針、竜頭、文字盤

を比較してください。


IMG_20200218_171527_20200219170508


そして、最後になりましたが、今回のデザインで解っているのは、文字盤が2種類あることです。


下記画像を見ていただくと解り易いのですが、右側はツートンカラーになってます。


個人的にも個体を集めながら研究解明をしているのですが、外観はこんな感じです。

 

文字盤のみ!
 

IMG_20200220_164235_20200220165553

 

IMG_20200220_164352_20200220165611


今回の「富士時計フェニックス」は

一般の方に知られて無いですが、もし、県内で国産腕時計博物館が設立されることになりましたら、寄贈したいと思ってます。

 
今回も記事へお付き合い頂きまて、
誠にありがとうございます。