60代女性
【主訴】
5〜6年続く顎の痛み
&

【問診】
一番はじめに顎の症状が出てきたのは今から5〜6年前。初めの頃は食事をしている時に口の開けづらさを感じた。
ただ当初は痛みもなく、日常生活に支障が出るほどの症状でもなか
そのまま悪化することもなく2年ぐらい経過し、
ある程度この状態
しかし、ある日大きく口を開けた際に、突然ガクッ!…と顎が外れるよ
直後は痛みが強く、こういう症状は初めてだったので不安になりす
『顎関節症』と診断される。
患側である左側の奥歯がかなりすり減っており、恐らく食いしばり
首肩凝りにも長年悩まされており、医師からはマッサージも勧めら
歯医者ではマウスピースを作り、しばらく治療。
歯のすり減りは以前より減少したものの、顎の痛みや違和感、口の
左右で顔を見比べると以前より、患側である右側が腫れぼったい気
歯医者以外にも顎関節症専門の整体や鍼灸院にも通院したが、まだ
痛みに過敏になりすぎて、食事の時だけでなく常に顎に違和感や痛
同時に首肩こりや頭痛にも悩まされている。
ネットで顎関節症の治療について調べていると、国立おざわのホームペー
【視診・触診】
視診
見比べると患側の顎まわりの腫れぼったさがある。
触診
首肩から背部にかけて筋緊張がみられる。
患側の咬筋、側頭筋に顕著な圧痛と硬結がみられる。
【治療部位】
①頭半棘筋
②僧帽筋
③頭板状筋
④肩甲挙筋
⑤胸鎖乳突筋
⑥咬筋
⑦内、外側翼突筋
⑧側頭筋
【治療経過】
1回目
上記の⑦の筋肉に刺鍼した際、※ローカルトゥイッチがみられる。
(※トリガーポイントに鍼が当たる事で筋肉が局所的に収縮するこ
術後、顎の重怠さが残る。
2回目
前回後、数日は患側の顎に違和感がかなり残っていた。
その後は、顎の痛みが軽減。
ペインスケール10→8
3回目
8→6
以前より顎の動きがスムーズな気がする。
首肩こりも軽減。
よく眠れるようになった。
4回目
6→5
左右の顎を見比べると差が以前よりなくなってきた。
痛みはだいぶ軽減したが、食いしばっている感覚は強い。
5回目
5→3
日常生活時はあまり気にならなくなってきた。
頭痛もなく首肩の調子も良い。
6回目
ペインスケールは変化がない。
起床時に顎が疲れていたり、口を大きく開いても外れるような感覚
7回目
3→1
ほぼ自覚症状は消失。
現在も残り一割の症状改善の為、
週に一度の治療を継続中である。
【食いしばるから首が凝るのか・首が凝るから食いしばるのか…『顎関節症』の本質】
今回の様な症状は西洋医学的には『顎関節症』としてまとめられてしまいます。
しかし、治療の本質としては『なぜ、顎関節症と呼ばれる症状が出現するのか?』を哲学しなければなりません。
状況によって、これら(下記)を勧められます。
1顎関節の手術…NO!!
2咀嚼筋に対するボトックス注射…NO!!!
3マウスピース…NO!!!!
そもそも手術の前にすることがあります。
手術して顎関節症が良くなりました…という人を見たことがありません。
ボトックス注射は最近勧めるところが多いようですが、そもそも筋肉を動かなくする注射を打って何の意味があるのか。。。
マウスピースは『歯を守る為のもの』であり『痛みを抑制するものではありません』むしろマウスピースをする事により噛む力が上がってしまいます。(知られていない盲点です)
顎関節症を深掘りすると、
顎関節症は咀嚼筋トリガーポイントが原因で起こる疼痛群です。
咀嚼筋トリガーポイントが形成される要因は、寝ている時などの食いしばりが原因です。
寝ている時に食いしばる最大要因は『首コリ』にあります。つまり、『首が凝っているから食いしばりが生まれる』が正しいのです。
顎関節症と呼ばれる症状は的確に治療すれば99%の人は数回の治療で治ります。
国立おざわでは顎関節の奥に存在するマニアな咀嚼筋も同時治療します。
【書籍】首コリ治療で世界が変わる!病の本質「トリガーポイント」を鍼で打ち抜く【扶桑社】
国立おざわの銀座院【鍼治療 東京おざわ】 🇯🇵 チーム鍼屋®️🇯🇵 東京都中央区銀座2丁目4-19 GINZA SENRIKEN 5F【銀座並木通り】