国立おざわの相談の多い症状の中に『消化器症状』があります。
消化器症状は我が院の相談内容トップ3に入ります。
いわゆる口から肛門までを消化管といいます。
その中でも上部消化管から胃にかけての症状が多いです。
吐き気・気持ちが悪い・嘔吐・みぞおちが硬い・ガスが溜まる・胸やけ・胃もたれ・ゲップ・食欲低下・胃液の逆流・腹部膨満感・お腹が張る…などなどの『症状』です。
その症状によって、逆流性食道炎や機能性ディスペプシア、慢性胃炎、IBS…と、『病名』が付くこともあります。
その病名を付けられることによって治る症状がなかなか治らない…ということが多いのです。
なぜならば、そもそもの治療しなければならないポイントが違うからです。
この症状にはこの薬、この病気にはこの薬…という治し方が通用しない『病』が増えている現状を何とかしなければならない。
私はそれを鍼治療で哲学しています。
その哲学に共感し、悩んで、苦しんだ患者さんが行き着く先が私の治療院です。
さて、
基本的には、首の治療は基本になります。
首コリ治療は全身の自律神経に関わる為、ここは必ず治療するポイントです。
そして症状に関係する自律神経の分布に基づき、この骨際の多裂筋トリガーポイントを治療します。
今回の院内ホワイトボードに、背骨際の多裂筋と各自律神経について深掘りして書いています。
トリガーポイントは交感神経緊張症状を出すポイントでもあります。
つまり、トリガーポイントがある部位は交感神経緊張の所見が診られます。
しかし、
この背骨際の多裂筋トリガーポイントは首のトリガーと似ており、様々な部位に自律神経症状を引き起こします。
科学的な根拠(EBM)はありませんが、明らかにこの部位は各臓器の自律神経に関わるとしか考えられない治療効果があります。
私が哲学しているところです。
自律神経は全身に分布しています。
上図の様に各臓器にも分布しています。
背骨の『高さ』の多裂筋トリガーポイントを刺激すると、その高さに応じたところの臓器の不調に効果があります。
手汗・足汗(手掌足蹠多汗症)や頭痛・むずむず足症候群・ED・繰り返す前立腺炎・膀胱炎・便秘や下痢・頻尿・腎炎・後鼻漏・副鼻腔炎・眼圧上昇・ドライアイ・眩暈・フラフラなどなどなどなどなどなど、、、、、、たっくさんあります。
トリガーポイント(Trigger‐PT®)への刺激は副交感神経を強制的に上げることが研究で分かっています。
しかし多裂筋トリガーポイントへの刺激が各臓器自律神経に影響があるという事は研究ではまだわかっていません。
研究で分からないことは認められないのか…いや、そうではない。
現代ではまだ科学的根拠がないことが、今後の未来では科学的根拠に基づく可能性だってあります。
何か新しいものを生み出す時は、必ず挑戦があります。
私は創業以来ずっと患者さんの身体に狂ったように鍼を打ってデータを集めてきました。
今、その結果として多い時は1日120名の患者さんが当院に訪れます。
患者さんも悩んで、苦しんで、その幅があるから今、こうして私と縁があります。
哲学して参ります。
【書籍】首コリ治療で世界が変わる!病の本質「トリガーポイント」を鍼で打ち抜く【Amazon】