【鍼灸症例】秋バテなのか?~耳の症状が秋に増える理由を症例を参考に解説します~ | 【日本一鍼を打つ治療家】鍼師おざわの治療哲学Blog

【日本一鍼を打つ治療家】鍼師おざわの治療哲学Blog

創業18周年
国立おざわ鍼灸・整骨院(本院)国立駅徒歩3分
東京都国分寺市光町1-39-3
鍼治療特化型厚生労働省認定国家資格治療院/トリガーポイント治療/Trigger-Pt®

【銀座並木通り分院 】鍼治療〈東京 おざわ〉東京都中央区銀座2丁目4-19-5F

 

40代女性

【主訴】

キーンと響く耳鳴り

耳閉塞感・難聴

 

 

【問診】


2ヶ月前からの症状である。

ちょうど症状が出始めた頃は職場環境が変わった時期。



仕事では中堅の立場。気を引き締め過ぎてストレスがあったのではないかと今では思っている。


朝起きてからめまいとキーンとした高音の耳鳴りがあった。



1週間して耳鼻咽喉科に行き『メニエール病』と診断される。


ステロイド、ビタミン剤を服用するも効果はなかった。


いつの間にかメマイは消失。耳鳴りだけが残る。

常にキーンと高い音が響いている。低音が聞こえにくい。音は聞こえるが頭の中で響く。



水の中にいるような感覚。

耳鼻科に行っても『なす術がない。様子を見て。』と言われる。

 

症状に波があり仕事で疲れたときやストレスを感じた時に悪化する



偏頭痛や不眠などの症状もある。

この症状は『自律神経が関わっているのではないか』、、、とのことで相談を受けました。




 

image

 

【視診・触診】


頚部骨格筋全体に筋浮腫(+++)

側頭骨乳様突起周辺の浮腫が強い。

側頚部の骨格筋(耳の症状との関連があるポイント)にTP形成があると判断。

 

 

 

【治療】


耳に関わるポイント(胸鎖乳突筋、側頭筋、咬筋)に加えて、

自律神経の調整を目的に僧帽筋、頭半棘筋などの治療も併せて行いました。



鍼治療は初めてとのことでしたので、初回〜3回目までは細めの鍼を使用して刺激量を抑えました。



 

1回目

鍼の響きが心地よく感じる。

治療後の夜はよく寝れた気がする。


3回目

10→4。

まだ症状に波はあるが楽な時間が増える。


5回目

4→0。

耳・頭痛・不眠症状など全て改善する。

現在も定期的に10日に一回ほどメンテナンスで治療を行っている。


 

【秋バテなのか?…耳の症状が秋に増える理由とは】


この時期に多いのですが…

『枕が合わない』

『寝付けない』

『眠りが浅い』

睡眠に関わる症状が増えます。



ちなみに枕が合わなくて『枕ショッピング』をしている人に、私は素直にこう言います。


枕が悪いんじゃないんですよ・・・首が悪いんですッ!!(ドーン!)(古)



秋はいわゆる『季節の変わり目』。

自律神経が乱れます。

自律神経が乱れる理由としては『首コリの悪化』が原因です。これは自覚症状アリ・自覚症状ナシ…に関わらずです。




特に自覚症状ナシ…の患者さんの方が『自分の首が悪いせいで枕が合わない・寝付けない・眠りが浅いとは気が付かない』ので、気が付くまでに首コリが悪化しているケースが多いです。



特に首コリがありますと、『食いしばり』が増えます。



食いしばりをやりますと咀嚼筋(そしゃくきん)にトリガーポイントが形成されます。


首コリトリガー+咀嚼筋トリガー=耳の症状に繋がりやすい』…という方程式があります。



夏場は意外と汗で首が冷えます。

その夏の間に首の環境が悪くなっている人が多いのが秋バテの原因の一つです。



そもそも『発汗』…というのは交感神経緊張による体温調節。体温を下げる生理的作用があります。



実は夏場より、冬場の方が体温を上げなければならないので代謝は上がります。



夏の方が沢山汗をかいて代謝が上がっている風ですが、実は夏は代謝が悪いんです。



冬の方が代謝がいいので痩せやすいのです。

枕が合わない…と感じている人はこの時期、要注意です。





おざわのインスタグラム



【株式会社 one page】

🇯🇵 国立おざわ鍼灸・整骨院(本院)🇯🇵 

院長・代表取締役 小沢 国寛



国立おざわの銀座院【鍼治療 東京おざわ】 

🇯🇵 チーム鍼屋®️🇯🇵 

東京都中央区銀座2丁目4-19 

GINZA SENRIKEN 5F【銀座並木通り】