【下駄の哲学】~安心・安全、安住安楽こそ危険なり~ | 【鍼使用本数日本一の治療院】鍼師おざわの治療哲学Blog

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創業17周年
国立おざわ鍼灸・整骨院(本院)国立駅徒歩3分
東京都国分寺市光町1-39-3
鍼治療特化型厚生労働省認定国家資格治療院/トリガーポイント治療

【銀座並木通り分院 】鍼治療〈東京 おざわ〉
東京都中央区銀座2丁目4-19 GINZA SENRIKEN 5F

 

私には92歳の師匠がいます。

行徳哲男先生といいます。


縁で、毎月お会いするのですが、先生はいつも下駄履いてるんですよ。



警策持って、下駄で歩く…92歳の超人ですww

 


先生が『小沢さん…私はね、いつも下駄履いてるんだけど…なんでか分かるか?』と。



確かにいつも作務衣姿。

下駄ではなく、雪駄でもありなはず。



『なぜですか』と聞きますと。

『下駄はね、危ないでしょ?だからね、小沢さん…俺は転ばないんだよ。』と。


…驚愕です。

 



確かに、

これで安心だ。

こうしとけば安全だ。

本来、安心安全なんかない。万全もない。



ただ、現代社会は安心安全を求めるあまりに逆に危険になってしまってるところがあります。



安住安楽は人間を鈍くさせる。感じ方を鈍らせる。



頭は行動を鈍らせる。







 

さて、

国立おざわは【かけっこ忍者塾】のスポンサーをしています。



忍者塾の塾頭は大内恵吏也(おおうち えりや)といいます。


私の弟の様な存在です。




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子供たちに走る喜びを教える漢です。


エリヤ自身も大会に出て、自分も走り続けています。

30代後半のエリヤは、ボロボロになりながら大学生相手に勝負してるんです。



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先日の大会では大学生も参加する東京大会で3位。

しかし肉離れ…



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先日の大会でも2位。

そしてまたケガ…



 
でも私は彼に言うんです。
『ケガしても走れ』
『走れなくても走れ』
『ボロボロになっても走り続けろ』
『お前の走り続ける姿を見て、子供たちの心が燃えるんだよ』
『一人で走るな。俺らも一緒に走っているんだから。』

 
今回また、けがをしている姿を観て彼に、、
『お前は構えているから、ケガするんだよ』
『構えるなよ。いつでもこい。なんでもこい!!…という気持ちでいろ』と伝えました。


 
彼がケガをする時は、大会に向けて、構えて燃えてしまっている時です。

構えると観えなくなる。
周りも、自分自身も。
 


うまくいかない時、理性や知性や概念で『正しいのか間違いなのか』を自分自身に問うてしまう。


なぜケガしたのか。
なぜうまくいかないのか。
なぜできないのか。


現代人はどうしても頭だから『なぜ』…を問い過ぎています。


問い過ぎているからうまくいかない。

実感即動出来てない。
感じて動けていない。



その『なぜ』…と問うことそのものを、自分自身で全部飲み込んでしまえばいい。


 
私は以前絶望していた恵吏也に
『お前がお前を極めろ!恵吏也が恵吏也を極めろ!!』といいました。


その後の大会で彼は優勝したんですよ。

その時の彼は紛れもない自分自身。


 


咸宜
ことごとくよろしい