一枚で大切な事は伝わる『one page』
国立おざわの社名です。
先月は2007年にone pageが始まって以来、過去最高の来院数を記録しました。
公私ともに、一瞬の遅いも早いも無い『縁』を感じる鮮烈な日々。出版本のセッションも始まりました。
取材を受けていく中で紛れもない自分自身を語っていると、燃焼する自分自身を感じます。
随所に主となる。
いい本が出来そうだ。
私は今回の本では勉強になる…ということよりも『感じて欲しい』というメッセージがあります。
現代社会は頭でっかちで理屈っぽい。
頭は逆に、命を鈍らせる。
こうした方がいい。こうしなきゃだめだ。
石を投げるのは簡単ですよ。ポイっと放ればいい。
頭の人間はその石が『どこに落ちるか』を考えてしまうんですよ。
頭が働いちゃうんです。
こんな話があります。
もう亡くなってしまいましたが、柴田錬三郎という作家がいます。
柴田先生が戦争中に台湾とフィリピンの間のバシー海峡を輸送船で渡ろうとしていた時、アメリカの潜水艦にやられて仲間は皆、死んでしまったんです。柴田先生だけが生き残った。
ある時、『なぜその、貴重な体験の物語を物書きのくせに本にしないのか?なぜ書かないのか?』とイラストレーターが聞いたそうです。
すると柴田先生はこう言ったそうです。
『わしは、漂流した時のことを何一つ覚えちゃいないんだよ』と。
イラストレーターが『そんなわけないでしょ!漂流した時に「助かりたい」とか「死にたくない」とか思ったでしょ!色々な事を考えていたはずだ!』と言い返しました。
その時、柴田先生が言った言葉は『いや、そうじゃないんだよ。わしはあの時、何も考えなかった』『考えたやつは、みんな死んでいってしまったんだよ』と言いました。
頭を磨くと、生きる力が弱まる。磨けば磨く程、鈍くなる。
頭を使う訓練や研修をしている人は多いのですが、『頭を使わない』という訓練を受けている人は少ないんです。
頭は迷いをつくる場です。
私のone pageでは今月『驚愕・懐疑・自反』の深掘りを哲学することをしています。
驚愕は感動です。
感動無き人間は行動も出来ない。気骨も生まれない。
感動は行動の起爆剤です。
『感動と気骨なき民族は滅びる』
といわれます。
運よく縁があり、私は沢山の人間と出会う仕事をしています。
理屈は要らねぇ!
頭は要らねえ!!!
...そう感じながら、
感動と気骨ある今を生きています。