30代女性
【主訴】
疲れが抜けない・全身倦怠感(夕方に悪化)
【問診】
10年以上前からの症状である。
昔から右首にゴリゴリした所がある。
痛みなどの自覚は無いが、常に違和感と重怠さを感じている。
セルフケアで(
ここ最近特に疲れが取れない。
いつも通っている内科で「自律神経ではないか」
なす術もなく、色々と調べている内に国立おざわに辿り着いて頂きました。
【視診・触診】
頚部、肩共に可動域制限は診られない。
頚部の後頭骨付近に硬結、浮腫が診られた。(
右頭半棘筋には特に硬結が強く、左右差も診られた。(右半棘筋T
【治療】
右首違和感の原因を①頭半棘筋TPと判断し治療を開始しました。
そして自律神経の調整を目的に②胸鎖乳突筋③
1回目:10→6。
鍼の響きがあまり得意ではないとのことで、
治療後はスッキリした。
3回目:6→3。
寝て起きるとスッキリしていることが増える。
5回目:3→0。首コリ、倦怠感は消失。
現在も2週間に一度のペースでメンテ治療を継続している。
【後頭部には首の筋肉が盛り沢山】
トリガーポイントは『異構造接合部(いこうぞうせつごうぶ)』…という『組織学的に構造が異なる部位』に出来やすいです。
例えば肉離れで説明すると、肉離れの好発部位は『筋組織と腱組織のキワ』です。
筋肉組織は骨に付着する時に腱組織になります。そういう異構造が重なり合うところにトリガーポイントは出来やすいのです。
筋肉は『骨から始まり骨に停まる』これを筋肉の起始・停止といいます。
起始部・停止部は異構造なのでトリガーポイントが豊富です。
首の筋肉はどこに沢山付着するかといいますと『後頭骨』。後頭骨には6キロの頭を支える首の筋肉が沢山付着しています。
沢山付着しているという事はそれだけその部分には重要性があるということ。その重要性がある部位にトリガーポイントが出来れば様々な症状が出る事も納得できます。
現代人を悩ませる症状の原因は首にあります。