【鍼灸症例】ビールジョッキが持てない。テニスしてないけど『テニス肘』 | 【日本一鍼を打つ治療家】鍼師おざわの治療哲学Blog

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創業18周年
国立おざわ鍼灸・整骨院(本院)国立駅徒歩3分
東京都国分寺市光町1-39-3
鍼治療特化型厚生労働省認定国家資格治療院/トリガーポイント治療/Trigger-Pt®

【銀座並木通り分院 】鍼治療〈東京 おざわ〉東京都中央区銀座2丁目4-19-5F


50代 男性

【主訴】

ジョッキが持てない…2ヶ月続く肘の痛み

 

【問診】


2ヶ月前からの症状である。

仕事中キーボードを打っている際に右の前腕がやたら疲れる感覚が出始める。

特に心当たりはなく、当初はすぐに良くなるだろうと気にしていなかったが、徐々に痛みに変わってきた。




自分でマッサージや湿布をしてみたが痛みは一向に治らず…とりあえず整形外科へ。

テニスはしていないが『テニス肘』と診断される。




電気治療、湿布、注射など…色々治療を受けたが痛みは変わっていない。

最近は肘から人差し指にかけてピーン!と走るような痛みと、それに沿って痺れるような感覚がある。




現在はパソコンやスマホなど右手の作業時や就寝中も疼く痛みが出るようになる。

また、大好きなビールを飲む際もお気に入りのジョッキを持つと、イテテテ…と持っていられない状態である。




日常生活にも支障が出ているため、どうにかしてほしいとご友人の紹介でご来院されました。
 



 

【視診・触診】


触診 

総指伸筋を触診時に人差し指への再現痛と顕著な圧痛がみられる。首肩から背部、患側の肩甲骨周辺に筋緊張がある。




 



【治療】 


主な治療部位

①総指伸筋 

②長・短橈側手根伸筋 

③棘下筋 

④僧帽筋 

⑤頭半棘筋 

 

主訴である肘を中心に元々自覚症状のある首肩も合わせて治療。

 


 

【治療経過】


1回目

上記①のポイントに刺鍼時、自覚症状である人差し指へ走るような痛み(再現痛)が出る。




2回目

前回後、痛み軽減。

ペインスケール10→6〜7

夜中に痛みで目が覚めることはなくなった。




3回目

6→4

デスクワーク時の痛み軽減。

使い過ぎなければ痛みは出ない状態に。




4回目

残り1〜2割。

重たいメガジョッキを持っても痛みなし。

たまに前腕が張る感覚があるが日常生活での支障は無くなった。


治療をすると一週間元気に過ごせるので、現在も定期的に治療は継続している。
 



【異構造接合部とトリガーポイント】


今回の症状である上腕骨外側上顆炎(テニス肘)とは、手首の動きや指の動きに関わる筋肉が付着する上腕骨の外側上顆という部位に炎症が生じる『炎症疾患』と言われています。




ただ実際のところ炎症というよりは外側上顆に付着する伸筋群(総指伸筋や長、短橈側手根伸筋など)を日常生活において反復動作やオーバーユースしてしまう事でトリガーポイント(痛覚過敏部位)が形成され痛みを発生させます。




治療としてはこの伸筋群に形成されたトリガーポイントを鍼治療で的確に除去する事で痛みは消失します。




そもそもトリガーポイントは『異構造接合部(いこうぞうせつごうぶ)』という組織が異なる場所に出来やすいです。



例えば

①筋肉が腱に変わるところ(肉離れも多い所です)

②腱が骨に付くところ

③靭帯が骨に付くところ




この様に組織が異なる場所を『異構造接合部』といい、トリガーポイントが多く形成されます。

肘という部位は密に異なる作用を行う筋群が密集している場所です。




サラッと湿布や電気治療で治ってしまえばいいのですが、今回の様に的確に鍼治療で外科的に処置しないと長い痛みに繋がることもあります。





【株式会社 one page】

🇯🇵 国立おざわ鍼灸・整骨院(本院)🇯🇵 

院長・代表取締役 小沢 国寛


 


国立おざわの銀座院【鍼治療 東京おざわ】 

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