10代女性
【主訴】
便秘と下痢に繰り返し悩まされる日々
喉のつかえ、肩の重だるさ
【問診】
現在中学3年生。4年前からお腹の調子が崩れだし便秘と下痢を繰
来年の1月に留学予定があるため年内までに治してほしい…
【視診・触診】
ベットでうつ伏せになってもらい触診
中学生とは思えない筋肉の張りが肩から背中にかけて視られる。
皮膚もベタついており交感神経緊張がうかがえる(
胸鎖乳突筋触診時には圧痛、認知覚がみられた。
【治療】
中学生でも受けやすい鍼を使用し(霞鍼01-30㎜)
初回
僧帽筋・頭半棘筋・胸鎖乳突筋
刺鍼時どの筋肉も悪いところに当たっている感覚があるとのこと。
2〜3回目
肩の痛みが楽。久々に肩の重みが晴れた感覚
腸の不調に変化はなし。
4〜5回目
治療の間隔があくと肩の重さを感じやすいとのこと。
普段から交感神経過緊張状態が強いため交感神経優位を改善すべく
6〜7回目
少し良い
肩の重さを感じない日々が増える。
喉のつかえ、めまいも気付けばなくなっていたとのこと。
8回目
腸の不調にアプローチを増やすため腰部の治療を開始。
腰部最長筋・腸肋筋・多裂筋
9〜10回目
一週間便の出がよい
11〜12回目
前回治療後から便秘も下痢もなく過ごせた。
不腸がないと本人の声も明るくなっておりました。
現在治療継続中‥
【まとめ】
中学生でのこのような症状はとても辛く学校でも過ごしにくい時間
いくら腸に良い食生活に変えたとしても身体の根本の機能が乱れて
消化器系というのは副交感神経機能で活動が亢進し、
鍼の刺激は副交感神経機能を活性化させます。
またIBSを発症している人はIBSの症状だけではない事が多い
お話を聞くと様々な自律神経症状を持っています。
無事に納得のいく身体で留学に行けるよう今後も鍼治療にてサポー
症例報告作成者
鍼師:平田可菜