30代 男性歌手
【主訴】
声がかすれる・高音が出にくい
【問診】
２週間後にLIVEが控えている。
去年１０月頃から違和感はあった。
その後はしばらく症状も落ち着いていたが、
症状としては声がかすれるような感覚があり、
喉を休めるなど色々対策を取ったが特に変化がない。
現在はとりあえず歌うのは極力控え安静にしている状態。
治療法を模索している中で、
【視診・触診】
触診 頚部前面、胸鎖乳突筋に顕著な筋緊張と筋硬結がみられる。
また頚肩から背部全体にかけて筋緊張がある。
【治療】
主な治療部位
①胸鎖乳突筋 ②頭半棘筋 ③僧帽筋 ④板状筋 ⑤胸部多裂筋
【治療経過】
今回は上記①のポイントを中心に治療。
１回目
胸鎖乳突筋を刺鍼時に顕著な反応がある。
２回目
前回後、少し調子が良くなり高音が以前より出やすくなった。
３回目
これまでの治療に加えて顎関節に対しても刺鍼。
調子はいい。
以前より声が出しやすくなる。
４回目
顎関節の治療後、歌いやすくなる。
６回目
本番直前。
喉の治療だけでなく顎関節や首肩〜背部も治療し、
【まとめ】
今回のような症状を嗄声(させい)と言い、
主な原因として
声の出し過ぎ、タバコやお酒の飲み過ぎ、
声帯に異常な構造物や咽頭がんなど明らかな原因がない場合、
この胸鎖乳突筋にトリガーポイントが形成されることで、
ぜひお相談ください。
