【鍼灸症例】30代女性 幼少期からのアトピー性皮膚炎 | 【日本一鍼を打つ治療家】鍼師おざわの治療哲学Blog

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創業18周年
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【銀座並木通り分院 】鍼治療〈東京 おざわ〉東京都中央区銀座2丁目4-19-5F


30代女性

【主訴】

幼少期から続くアトピー性皮膚炎



【問診】


幼少期からの症状である。

昔は皮膚科に処方されたものを使用し、保湿をするなどしていた。



時期により酷くなったり軽くなったりするが基本的には常に辛い。



現在は薬を飲まず塗らずでいる。

飲み薬や塗り薬がとことん合わない。


塗ると逆に酷くなってしまうため保湿が出来ずにいるが、保湿が出来ないことにより更に酷くなってしまうため施しようがない。



悪化した状態が5年以上続いている。



仕事が忙しい時や疲労が溜まり過ぎると酷くなる。


定期的に整体など行き体のメンテナンスをしようとするが効果がない。すぐに戻ってしまう。


アトピー症状は上半身の首、肘窩、手関節だけに出る。


肩や足などの下半身にはでない。


毎日疲れが取れず寝ても寝た気がしない。

睡眠の質は悪い方だと思う。


食欲も湧かない時も多く胃腸の調子も悪い。


最近はネットで調べて食事から変えていこうと摂取するものに気を付けている。


諦めかけているがせめて保湿ができるようにはなりたい。








【視診・触診】


後頚部、両側の肘窩と手関節のアトピー性皮膚炎による湿疹あり。

背中から下にかけては診られず。


手関節は特に酷く出血や膿が診られる。



【治療】


主に頸部周辺の細かい筋肉にできたトリガーポイントにより自律神経系が乱されていると考え頸部から肩、前腕にかけて集中的に治療。


響きは好きといことでしっかりと響かせていきました。


1回目当日のお風呂上がりにて、いつもは痒くなり血や膿が出てしまうが明らかに量が少なく痒みも少なかった。身体も温かくなり解れたという自覚がある。


2回目首の痒みが無くなり腫れも緩和。これまで長らく保湿が出来なかったが出来るようになった。


3回目更に痒みが軽減。肘や手首の膿、腫れが軽減。液体系が減っている。


4回目治り方に左右差がでており左側の方が治りが良い。全体的に体が楽。


5回目全体的に皮膚がサラサラとしてきた。赤みもなくなる。眠れるようになり睡眠の質が上がったことで日常的にも楽になった。


その後数回治療をし、メンテナンスにて治療を行なっている。経過は良好である。



【まとめ】


今回のケースでは幼少期から発症し始め成長と共にその頻度は減ってきていましたが、仕事による様々なストレスが蓄積され続けたりすると酷く発症していたようです。



夜もぐっすりと眠れない日が増え身体の疲れが取れなくなってくると徐々に自律神経系も乱れていき気付いた時には日常的に交感神経緊張状態となっていました。



その結果自己免疫力が低下し皮膚のバリア機能、修復機能がきちんと作用しなくなり炎症を起こしやすく痒みも治らない為保湿も出来ない状態に。更に保湿が出来ないと痒みが増し掻きむしってしまうことで皮膚がボロボロになるそういった悪循環になってしまっていました。



本来アトピーの場合は保湿をしながら痒みを抑えていきます。


皮膚科で処方された塗り薬も使用しますが、今回の患者様は処方されたものも市販のものも全て皮膚に合わずどうすることもできない状態でした。



トリガーポイント鍼治療にてアトピー性皮膚炎になってしまう原因を根本的に除去し、それにより乱れていた自律神経系がきちんと整われた事で睡眠の質が大幅に改善。


体をきちんと休息を取れ自己免疫力UPへと繋がり皮膚のバリア機能や修復機能も正常に作用するようになりました。


壊れた皮膚細胞を治すスピードが早まり保湿もできるようになったということです。


保湿ができるようになってからは皮膚の修復が更に早まり早期の改善に至りました。



ストレスで皮膚症状がでる方は多いです。

是非ご相談下さい。