20代 女性
【主訴】
頭痛・眼精疲労
【問診】
仕事が長時間のPC作業であるため首肩こりを常に感じている。
コリが酷いと頭痛に繋がり最近は頭痛の頻度が増えている。頭痛薬を飲み凌いでいたがここ1カ月は仕事の忙しさがピークとなり頭痛薬も効かない状態。
このままでは仕事どころではなくなってしまう・・・と昔受けていた鍼灸治療の効果を思い出しご来院されました。
頭痛に加え眼精疲労にも悩んでいるとのこと。趣味が洋裁であり細かい作業も多いため目も相当酷使している自覚があるとのことでした。
【治療】
頭痛を引き起こす筋肉(僧帽筋・頭半棘筋・板状筋・胸鎖乳突筋・肩甲挙筋)をメインに治療する事とした。
一回目:頭半棘筋・胸鎖乳突筋共によく響く。普段俯く姿勢が長いと首の後方から前方にかけて走る胸鎖乳突筋にトリガーポイントができやすい。
二回目:前回治療後首の重だるさがぬける。水を飲む姿勢も辛かったが今は気にならなくなり、首全体の可動域が広がる。
初回同様、頸部浮腫を取りながらトリガーポイントを狙って治療。
三回目:頭痛を感じる頻度がかなり減る。
気圧の変化でまだ身体の不調が左右されるとのことでしたので自律神経と密接な関係にある後頭下筋群の治療も開始。
五回目:頭痛消失。頭痛薬も必要なくなったと嬉しいご報告を頂きました。
現在はメンテナンスで治療継続中…
【まとめ】
「頭痛」とは脳が頭を痛いと感じている症状です。頭痛薬というものは痛みを誘発する物質の炎症を抑えるものであり頭痛を引き起こしている根本原因に直接作用しているものではありません。そのため飲んでも一時的には収まりますが再び頭痛を感じる方がほとんどです。また痛みを抑えている間に本当の原因となるポイントが悪化していきます。
症状に対して「どこに根本原因があるのか」
「原因にアプローチする治療はどんなものがあるのか」と考えることが症状から抜け出す第一歩です。
頭痛は首の筋肉にできたトリガーポイントが活性化したことによって引き起こされます。首の筋肉は細かい筋肉が層になって構成されていますが、どの筋肉にトリガーポイントができているのかにもよって頭痛を感じる場所も変わってきます。
的確にトリガーポイントを処理した結果、頭痛の改善そして自律神経を整えることにより頭痛が起きにくい身体へと体質改善を行えます。
繰り返す頭痛に悩まされている方、頭痛薬でなんとか凌いでいる方お早目にご相談下さい。