40代 女性
半年くらい前から頭痛症状に悩んでいる。ここ2カ月で特に症状が強くなってきた。
最初は内科に掛かりロキソニンを処方される。薬を飲むと、少しはに楽になるが、根本的な解決では無いと思っている。
仕事はデスクワークが多く、首、肩の凝りも自覚している。眠りも浅い日が多く疲れが取れない状態である。
鍼治療ははじめてであるが、当院の患者様のご紹介で御来院頂きました。
【視診・触診】
触診では明らかに首肩周りの筋緊張・筋浮腫が見られた。
背部にかけて皮膚湿疹等もみられ、交感神経優位状態が考えられた。
鍼治療は始めてとの事でしたので、初回は細めの鍼で治療。(寸3 –1番鍼)
【治療部位】
僧帽筋、頭半棘筋、頭板状筋、胸鎖乳突筋、後頭下筋群(大後頭直筋、上頭斜筋)背部多裂筋
首〜背部にかけて集中的に治療を行った。
首、肩周りの筋肉にトリガーポイントが形成されると、頭周囲へ下記の様な関連痛が生じます。
【トリガーポイントと関連痛】
①僧帽筋の関連痛
【施術経過】
施術1回目→鍼がポイントに当たると後頭部、側頭部、目の奥の方に響きの認知覚が得られた。筋肉が解れる感覚がある。少し重怠さが出たが、治療した日は良く眠れた。
施術2回目→まだ頭痛はするが、楽である。ここ二ヶ月で一番楽な状態である。
施術5回目→頸部の浮腫感も抜けて来たので、鍼の刺激量をあげて治療。(寸6–2番鍼)
寝つきも良くなり、不眠症状が消失した。頭痛症状もさらに緩和した。
施術8回目→頭痛症状の消失。頭痛薬を飲まなくても大丈夫になった。首肩の筋肉が解れて身体が軽くなった。
だいぶ辛い御症状でしたので、治療間隔を詰めて治療させて頂きました。
日常生活での負担も多い為、現在も2週に一回ペースでメンテナンス治療継続中。。。
【まとめ】
頭痛症状は首の筋肉の凝り、トリガーポイントの活性化から来ているケースがほとんど。
また、首凝りが強いと、自律神経系の交感神経が優位になりますので、眠りが浅くなります。(人は眠りにつくためには副交感神経が優位ならなければいけません)
お薬は症状を抑えてくれますが、効果が切れるとまた症状が振り返します。
筋肉の凝りが解消されなければ、根本治療とはなりません。
頭痛、不眠症状にも鍼治療はとても有効です。是非ご相談下さい。